甲類焼酎「JINRO」「チャミスル」を輸入、販売する眞露ジャパン株式会社は21日、都内ホテルで会見を行い、国内女子ツアーで活躍する韓国出身の全美貞、李知姫の両選手とスポンサー契約を締結すると発表した。契約期間は共に2008年3月1日から2009年2月28日までの1年間で、同社ロゴ入りキャップ、ウェア、キャディバッグなどを使用する。メインスポンサー契約となる全の契約金は4,000万円プラス、成績による出来高払い。サブスポンサー契約の李の契約金は公表されていない。

　自国を離れ、日本ツアーで奮闘する韓国人選手に心強い地元のスポンサーがついた。眞露ジャパンは今年で日本法人設立20周年を迎え、「ブランド力の強化」「日本国内での生産」「海外進出」に加え、「スポーツマーケティングの強化」を新たなをビジネスのテーマに掲げている。そこで、日本で人気の高いゴルフの、特に女子プロゴルファーに目をつけた。

　全は昨年、3週連続優勝を含むツアー4勝を挙げ、賞金ランク3位に食い込む目ざましい活躍。一方の李も通算9勝、昨年は優勝こそなかったが、賞金ランク38位と常に安定した成績を残す実力者だ。

　会見に臨んだ全は「韓国で1番有名なお酒の会社と契約できて、ゴルフ選手として光栄」と上達した日本語で話し、また「皆さんも今日からお酒はJINROにしてください」と笑いを誘う一幕も。ちなみに全は焼酎をストレートで、李はビールで割って飲むという。

　同社代表取締役社長の楊仁集（ヤンインジプ）氏は、「眞露のバックアップにより、両選手がベストの成績を残すことが、JLPGAツアーを盛り上げることになる」と、沢山の報道陣を前にコメントし、新たな分野でのプロモーション活動に早くも手応えを感じているようだった。