国内女子ツアーのシード権争いが、クライマックスを迎える。

　20日から香川・エリエールGCを舞台に国内女子ツアーの大王製紙エリエールレディスオープンが開催される。今大会終了時点で賞金ランキング51位以内にランクインしている選手の中から、永久シードの不動裕理を除いた上位50名が来季のシード権を獲得できるとあって、まさに生き残りをかけたサバイバルレースだ。

　現在のボーダーラインは、51位の宅島美香で獲得賞金は1,380万円。52位の新崎弥生、53位の中嶋真弓、54位の金田久美子をはじめとするボーダーライン以下の選手は、最低でも51位以内に入らなければならない。シード落ちすれば、QT（クォリファイング・トーナメント）を突破しなければ来季の出場権が得られない。

　だが、今季のQTは例年以上にハードだ。米女子ツアーの試合数が少なくなったことから、韓国勢を中心とする強豪たちが日本ツアーに乗り込んでくるからだ。優勝争いと別に、来季のシード権をかけたシビれる決死の戦いに注目したい。

　一方、賞金女王争いからも目が離せない。今季は今大会と、トッププレーヤーしか出場できない次週のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの2試合を残すのみ。先週の伊藤園レディスゴルフトーナメントで横峯さくらが優勝したことで、賞金ランキング1位の諸見里しのぶとの差はわずかに約400万円に縮まった。これを追う3位の全美貞（韓）、4位有村智恵にもまだ逆転賞金女王のチャンスが残されており、こちらも目を離せない戦いとなる。