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ベスト73の岩隈久志も「これムズっ!」スタンスが取れない不安定なライからのアプローチ

2024年7月5日(金)午後6:34

 CSゴルフネットワーク「サンドウィッチマン伊達とナイツショット!(毎月第1金曜日深夜0時初回放送)」で、YouTubeのゴルフレッスンチャンネルで人気を集める菅原大地プロによるワンポイントレッスン。今回は、7月・8月放送回ゲスト、元メジャーリーガーの岩隈久志さんへ、スタンスがとりづらい場所からのアプローチでアドバイスです。
 
足元が不安定なときは「手首だけ」でOK

 グリーンを狙ったボールが、少しオーバーしてグリーン奥のバンカー方向へ。「やってしまった」と思ってボールのところに行ってみたら、バンカー手前のラフにボールが引っかかっていて、「かろうじてセーフ」。

 しかし、いざボールを打とうとすると、極端な左足上がり。しかも、バンカーの際にボールが止まっているので、スタンスが取りづらく、ドッシリと構えられない。「こんなことならバンカーの方がましだったかも」と思ったりすることが時々あるものです。

 こういう極端な左足上がりで、スタンスが取りにくいアプローチの場合、どう対処すればいいのか。まず考えてほしいのは、いつものように腕を使ったテークバックをしないことです。アマチュアゴルファーの中には、傾斜の場合、「傾斜に沿ってヘッドを滑らせるように打つ」と思い込んでいる人が多いようですが、足下が不安定なところで、通常のショットのように腕を動かすと、重心が動いてしまいバランスを崩す恐れがあります。

 このような腕を使えない状況のときは、手首(リスト)を使って打ちます。テコのように、左手を押して右手を引けば、腕を動かさなくてもヘッドは自然と上に上がります。これでテークバックは完了。そして、そこからヘッドをボールのところに戻すだけ。フォローを取らず、“打ったら終わり”でOKです。そうすれば、腕を動かさずに打てるし、バランスも崩れることもありません。

 この打ち方をアマチュアの皆さんに教えると、「リーディングエッジが地面に突き刺さってダフってしまうのでは?」という人もいますが、上げて下ろすだけなので、わりと正確にヘッドがボールのところに落ちてくれます。だからダフる心配はありません。皆さんが思っている以上に簡単なショットなので、ぜひ試してみてください。
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