国内女子ツアーのヨネックスレディスゴルフトーナメントは30日、新潟県のヨネックスCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了した。2位に4打差の単独首位から出た全美貞（韓）はこの日、ノーボギーの完璧なゴルフで6アンダー66をマーク。後続をまったく寄せ付けず、通算17アンダーで今季3勝目を飾った。

「あまりスコアのことは考えずゴルフを楽しめたらいいです」と無欲の心でスタートした全は、持ち味の安定したショットを武器に3つスコアを伸ばしてハーフターンすると、後半も10、13、17番でバーディを奪い、02年に不動裕理が記録した大会レコードを2打更新する通算17アンダーでホールアウト。2位に食い込んだ馬場ゆかりに5ストロークの大差をつける圧勝劇でツアー12勝目をつかみ「私の中でここは難しいコースでした。だからこのコースで（良い）スコアが出せてうれしいです」と喜んだ。

　一方、今季初勝利を狙った古閑美保のチャージは不発。バーディは前半1つ、後半も2つ（1ボギー）にとどまり、通算9アンダーでフィニッシュ。賞金ランキングトップの諸見里しのぶ、服部真夕らと同じ通算9アンダー3位タイで大会を終えた。それでもここ4試合中3試合でトップ10入りと、シーズン後半戦に向け女王は調子を上げている。

　その他、今季3勝の有村智恵が通算6アンダーで、茂木宏美、恒川智会と並び11位タイ。注目の横峯さくらは3アンダー69とスコアを伸ばしたものの、通算5アンダー14位タイに終わった。歴代チャンピオンの不動は通算4アンダー18位タイ、ギャル系ゴルファーの金田久美子は通算2アンダー31位タイだった。