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22歳のアクシェイ・バティーアが10年前出場のキッズイベントからマスターズへ"凱旋"
2024年4月11日(木)午前11:06
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テキサス州のTPCサンアントニオで開催された「バレロテキサスオープン」は、ツアー2年目、22歳のアクシェイ・バティーアがプレーオフの末、ツアー2勝目を飾りました。驚異的な追い上げを見せたデニー・マッカーシーに一時は並ばれましたが、追い込まれても強いメンタルを発揮。優勝とともにマスターズ行きのチケットも獲得しました。
バティーアは、マスターズのキッズ向けイベントとして10年前からスタートした「ドライブチップ&パット」の出場者。同イベントの出場者としては初めてのマスターズ参戦とあって、今からオーガスタは盛り上がっているようです。激戦の模様を、CSゴルフネットワークで解説を務めた佐藤信人プロに振り返ってもらいました。
今週も最後まで見逃せない面白い試合になりました。3日目が終わった段階では、このままバティーアが優勝するんじゃないかと。もちろん、リードしている人があっさりと勝つことは難しいので、2位に付けていたデニー・マッカーシーとの一騎打ちなるかもという予想をしていましたが、ハーフを終わった時点で6打差。これはバティーアで決まりだなと思っていました。プレーも安定していてミスをする雰囲気もなかったですからね。それがプレーオフにもつれ込むとは。
それにしてもバック9ですごいことが起こりました。パッティングがツアーで最も上手いといわれているマッカーシーですが、何と8バーディー、ノーボギーの28。一方のバティーアも、詰め寄られながらもいいプレーをしていて、ミスといえば10番パー4のボギーだけ。パーをとれずにミスしたラインを残念そうに眺めていたのを、キャディーが「気持ちを切り替えろ」というような感じで次のプレーを促していましたが、その後も感情的になることなく淡々と、耐えながらやっているように見えました。
特に精神的に追い詰められていたであろう16番のアプローチは見事でした。さらに、入れなければ負けという、72ホール目のバーディーパットを沈めたのも素晴らしかった。例えプレーオフで負けていたとしても、あのパットは、今後の彼のゴルフ人生において大きな意味のあるものになったと思います。
最終的には、マッカーシーがプレーオフ1ホール目でクリークにつかまって万事休す。ハーフで28をマークした選手が、残り100ヤードのフェアウェイからクリークに入れるなんて考えられないことですが、それもゴルフということでしょう。
バティーアはこの優勝でマスターズ行きのチケットも獲得しましたが、そのことをマスターズのスタッフも大喜びしていることでしょう。というのも、マスターズでは10年前から、「ドライブ・チップ&パット」というキッズ向けのイベントをやっていて、バティーアはその1回目の参加者。その参加者がマスターズに選手として出場するのは初めてだからです。
本人もよくインタビューで言っているように、高校卒業後、すぐにプロ転向したこともあって、いろいろ苦労をしたようで、早い段階からメンタルトレーナーを付けていたようです。資料によると、2、3週前にもメンタルトレーナーを代えたようで、見た目は明るい感じに見えるのですが、いろいろなものを抱えているのでしょう。インタビューでもメンタルの話が中心で、3日目に臨むときもメンタルコーチを含めたコーチ陣と、大量リードを持って試合に臨むにあたり、ありとあらゆるシナリオを想定したと言っていましたが、最終日の前もいろいろ考えたんじゃないかと思います。
日本人選手は、松山英樹選手と久常涼選手が出場。松山選手は本人的には不満もあるのでしょうが、トップ10に入った(7位タイ)ことは良かったと思います。いつも思うことなんですが、松山選手やローリー・マキロイといったマスターズでの優勝を期待されている選手というのは、直前の大会での成績というのはあまり関係ないんじゃないかと。どちらかというと、全てが上手くいくよりも課題が明確になるくらいの方がいいのかなって思っているんで、今回の結果は良かったんじゃないかと思います。
一方、久常選手は予選を通過。決勝ラウンドは流れをつかむことはできませんでしたが、いつもいっているように、近いうちに、どこかで“いいハマリ方”をすると思って見ています。
さて、11日からはいよいよマスターズが始まるわけですが、ゴルフ解説者として予想をしろといわれるのなら、やはり優勝候補は、スコッティ・シェフラーを挙げざるを得ないでしょう。個人的には、松山選手の2勝目も期待したいし、マキロイのグランドスラムが見たいという気持ちもありますが、シェフラーが大本命です。バレロテキサスオープンを休んだ分、休養も十分。そのシェフラーに松山選手を始めとした各プレーヤーがどう挑むかに注目したいと思っています。
バティーアは、マスターズのキッズ向けイベントとして10年前からスタートした「ドライブチップ&パット」の出場者。同イベントの出場者としては初めてのマスターズ参戦とあって、今からオーガスタは盛り上がっているようです。激戦の模様を、CSゴルフネットワークで解説を務めた佐藤信人プロに振り返ってもらいました。
サンデーバックナインで8バーディ「28」で猛追のマッカーシーに勝ちきったバティーア
今週も最後まで見逃せない面白い試合になりました。3日目が終わった段階では、このままバティーアが優勝するんじゃないかと。もちろん、リードしている人があっさりと勝つことは難しいので、2位に付けていたデニー・マッカーシーとの一騎打ちなるかもという予想をしていましたが、ハーフを終わった時点で6打差。これはバティーアで決まりだなと思っていました。プレーも安定していてミスをする雰囲気もなかったですからね。それがプレーオフにもつれ込むとは。
それにしてもバック9ですごいことが起こりました。パッティングがツアーで最も上手いといわれているマッカーシーですが、何と8バーディー、ノーボギーの28。一方のバティーアも、詰め寄られながらもいいプレーをしていて、ミスといえば10番パー4のボギーだけ。パーをとれずにミスしたラインを残念そうに眺めていたのを、キャディーが「気持ちを切り替えろ」というような感じで次のプレーを促していましたが、その後も感情的になることなく淡々と、耐えながらやっているように見えました。
特に精神的に追い詰められていたであろう16番のアプローチは見事でした。さらに、入れなければ負けという、72ホール目のバーディーパットを沈めたのも素晴らしかった。例えプレーオフで負けていたとしても、あのパットは、今後の彼のゴルフ人生において大きな意味のあるものになったと思います。
最終的には、マッカーシーがプレーオフ1ホール目でクリークにつかまって万事休す。ハーフで28をマークした選手が、残り100ヤードのフェアウェイからクリークに入れるなんて考えられないことですが、それもゴルフということでしょう。
バティーアはこの優勝でマスターズ行きのチケットも獲得しましたが、そのことをマスターズのスタッフも大喜びしていることでしょう。というのも、マスターズでは10年前から、「ドライブ・チップ&パット」というキッズ向けのイベントをやっていて、バティーアはその1回目の参加者。その参加者がマスターズに選手として出場するのは初めてだからです。
本人もよくインタビューで言っているように、高校卒業後、すぐにプロ転向したこともあって、いろいろ苦労をしたようで、早い段階からメンタルトレーナーを付けていたようです。資料によると、2、3週前にもメンタルトレーナーを代えたようで、見た目は明るい感じに見えるのですが、いろいろなものを抱えているのでしょう。インタビューでもメンタルの話が中心で、3日目に臨むときもメンタルコーチを含めたコーチ陣と、大量リードを持って試合に臨むにあたり、ありとあらゆるシナリオを想定したと言っていましたが、最終日の前もいろいろ考えたんじゃないかと思います。
日本人選手は、松山英樹選手と久常涼選手が出場。松山選手は本人的には不満もあるのでしょうが、トップ10に入った(7位タイ)ことは良かったと思います。いつも思うことなんですが、松山選手やローリー・マキロイといったマスターズでの優勝を期待されている選手というのは、直前の大会での成績というのはあまり関係ないんじゃないかと。どちらかというと、全てが上手くいくよりも課題が明確になるくらいの方がいいのかなって思っているんで、今回の結果は良かったんじゃないかと思います。
一方、久常選手は予選を通過。決勝ラウンドは流れをつかむことはできませんでしたが、いつもいっているように、近いうちに、どこかで“いいハマリ方”をすると思って見ています。
さて、11日からはいよいよマスターズが始まるわけですが、ゴルフ解説者として予想をしろといわれるのなら、やはり優勝候補は、スコッティ・シェフラーを挙げざるを得ないでしょう。個人的には、松山選手の2勝目も期待したいし、マキロイのグランドスラムが見たいという気持ちもありますが、シェフラーが大本命です。バレロテキサスオープンを休んだ分、休養も十分。そのシェフラーに松山選手を始めとした各プレーヤーがどう挑むかに注目したいと思っています。
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