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マスターズ行きやツアーシードを獲得!人生が変わるPGAツアー初優勝を果たしたシュテファン・イエーガー
2024年4月4日(木)午前10:46
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米テキサス州のメモリアルパークゴルフコースで開催された「テキサスチルドレンズヒューストンオープン」は、ドイツ人プレーヤーのシュテファン・イエーガーが、出場3大会連続優勝を狙ったスコッティ・シェフラーを1打差で抑えて頂点に立ちました。優勝スコアが12アンダーで、1打差の2位タイに5人が並ぶという大混戦になった同大会。ゴルフネットワークで解説を務めた大町昭義プロに激戦の模様を振り返ってもらいました。
優勝したのは、34歳のドイツ人、シュテファン・イエーガー。コーンフェリーツアー(PGAの下部ツアー)で6勝していますが、PGAツアーでは初優勝。今回の試合が135試合目だということですが、苦労を重ねただけあって、優勝シーンは実に感動的でした。
単なる1勝というだけではなく、日本円で2億6000万円という賞金はもちろん、2週間後のマスターズ、さらにこれから始まるメジャー大会や来年のトーナメントにも参戦できるなど手にしたものは大きく、イエーガーにとってこの大会は、人生最大のイベントになったことは間違いないと思います。
それにしても、PGAツアーにおいて初優勝者が今季5人目。私自身は非常に面白い試合が続いていると思っています。これからもDPワールドツアーでトップ10に入ってPGAツアーの参戦権を獲得した久常涼選手のように、他のツアーからも力のあるプレーヤーがどんどん参加していることを考えると、PGAツアーは今後ますます面白くなるでしょうね。
出場3大会連続優勝なるかで注目を集めていたスコッティ・シェフラーは、惜しくも1打差の2位タイ。ザ・プレーヤーズチャンピオンシップのあと1週間オフを取って、地元で家族と過ごし、万全の態勢でこの大会を迎えたわけですが、3日目、4日目のパッティングの不調が響いて1打及びませんでした。
それにしても、シェフラーの18番のパッティングは惜しかったですね。トーナメント72ホール目。「ドラマが起きるのはいつも18番ホール」みたいなことが昔からいわれていますが、シェフラーにとってはホームコースの最終ホールで、入れればプレーオフというワンピンのバーディーパットを外すとは。非常にもったいないという感じがしましたが、「今日は何か上手くいかない」という不安が出てしまったような気がします。
ただ全体的には、世界ランキングNo.1らしく圧倒的な強さを見せてくれました。今後は1試合スキップしてマスターズに臨むようですが、マスターズでは強いシェフラーが見られると思います。また今回、シェフラーとともに、トニー・フィナウ、アレハンドロ・トスティ、テイラー・ムーア、トーマス・デトリーの4人が2位タイに入りましたが、彼らも今季のPGAツアーを大いに盛り上げてくれるような気がします。
さて、今週は同じテキサスで行われるバレロテキサスオープン。シェフラーは出ませんが、地元出身で、開催コースのTPCサンアントニオを得意としているジョーダン・スピースや、PGAツアーでは今季未勝利のローリー・マキロイらが参戦の予定。また、翌週に行われるマスターズに向けて、初日からガンガン飛ばしてくるプレーヤーもいると思うので、激しい戦いになるのではないかと思います。注目は、やはり松山英樹選手。マスターズに向けてどれだけ仕上げてくるか。久常選手にも期待したいですね。
(写真:Getty Images)
パッティングの不調が響いたシェフラーは3試合連続優勝ならず
優勝スコアが12アンダー。通常のPGAツアーの優勝スコアが20アンダー前後ということを考えると、今大会のメモリアルパークGCがいかに難しいコースだったかが分かります。全長7435ヤードでパー70。2週間後に控えたマスターズに向けて、名匠トム・ドークが手を入れたようですが、非常にタフなコースにリノベーションされていました。優勝したのは、34歳のドイツ人、シュテファン・イエーガー。コーンフェリーツアー(PGAの下部ツアー)で6勝していますが、PGAツアーでは初優勝。今回の試合が135試合目だということですが、苦労を重ねただけあって、優勝シーンは実に感動的でした。
単なる1勝というだけではなく、日本円で2億6000万円という賞金はもちろん、2週間後のマスターズ、さらにこれから始まるメジャー大会や来年のトーナメントにも参戦できるなど手にしたものは大きく、イエーガーにとってこの大会は、人生最大のイベントになったことは間違いないと思います。
それにしても、PGAツアーにおいて初優勝者が今季5人目。私自身は非常に面白い試合が続いていると思っています。これからもDPワールドツアーでトップ10に入ってPGAツアーの参戦権を獲得した久常涼選手のように、他のツアーからも力のあるプレーヤーがどんどん参加していることを考えると、PGAツアーは今後ますます面白くなるでしょうね。
出場3大会連続優勝なるかで注目を集めていたスコッティ・シェフラーは、惜しくも1打差の2位タイ。ザ・プレーヤーズチャンピオンシップのあと1週間オフを取って、地元で家族と過ごし、万全の態勢でこの大会を迎えたわけですが、3日目、4日目のパッティングの不調が響いて1打及びませんでした。
それにしても、シェフラーの18番のパッティングは惜しかったですね。トーナメント72ホール目。「ドラマが起きるのはいつも18番ホール」みたいなことが昔からいわれていますが、シェフラーにとってはホームコースの最終ホールで、入れればプレーオフというワンピンのバーディーパットを外すとは。非常にもったいないという感じがしましたが、「今日は何か上手くいかない」という不安が出てしまったような気がします。
ただ全体的には、世界ランキングNo.1らしく圧倒的な強さを見せてくれました。今後は1試合スキップしてマスターズに臨むようですが、マスターズでは強いシェフラーが見られると思います。また今回、シェフラーとともに、トニー・フィナウ、アレハンドロ・トスティ、テイラー・ムーア、トーマス・デトリーの4人が2位タイに入りましたが、彼らも今季のPGAツアーを大いに盛り上げてくれるような気がします。
さて、今週は同じテキサスで行われるバレロテキサスオープン。シェフラーは出ませんが、地元出身で、開催コースのTPCサンアントニオを得意としているジョーダン・スピースや、PGAツアーでは今季未勝利のローリー・マキロイらが参戦の予定。また、翌週に行われるマスターズに向けて、初日からガンガン飛ばしてくるプレーヤーもいると思うので、激しい戦いになるのではないかと思います。注目は、やはり松山英樹選手。マスターズに向けてどれだけ仕上げてくるか。久常選手にも期待したいですね。
(写真:Getty Images)
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