31日、国内男子ツアーのサン・クロレラ クラシックは北海道の小樽CCを舞台に開幕。前週のセガサミーカップゴルフトーナメントでプロ転向以来最高の3位タイに入った石川遼はイーブンパー72で回り、10位タイで発進した。単独首位に立ったのは6アンダー66の好スコアをマークした上田諭尉。3打差の単独2位で貞方章男が追っている。

　16歳の石川が好調をキープし、2週連続の上位進出に向けて良い形で第1ラウンドを終えた。この日は1番からスタートし、5番、6番で連続ボギー。苦しい展開となったが、8番から連続バーディで盛り返し、イーブンパーでハーフターンした。そして迎えた14番パー4では1オンに成功し、イーグルを奪取。その後ダブルボギーを叩いたものの、イーブンパー72にスコアをまとめ、10位タイでホールアウトした。初日の好スタートを生かし、今週も好成績を残したいところだ。

　一方、ツアー2勝目を狙う上田が第1ラウンドで一歩抜け出した。前半だけで5つのバーディを量産すると、後半も3バーディ（2ボギー）。6アンダー66でフィニッシュし、トーナメントをリードした。今大会ではリーダーボードの最上段から07年東建ホームメイトカップ以来の勝ち星を目指す。

　その他、谷原秀人、宮本勝昌、武藤俊憲、谷口拓也の4人が2アンダー70の3位タイ、片山晋呉が1アンダー71の7位タイで続いている。尾崎将司は1オーバー73でラウンドし、石川が通う杉並学院高校の2年先輩の薗田峻輔（明治大学1年）らと同じ19位タイ。前週優勝のジーブ・ミルカ・シン（インド）は3オーバー75の43位タイにつけている。しかし、主催者推薦で出場した“ぽっちゃり王子”古田幸希（青森山田高校1年）は8オーバー80とスコアを崩し、127位タイと大きく出遅れた。