M.シエム完全V! マスターズ切符をほぼ手中に
2013年4月1日(月)午前10:23
初日から首位を走ったマルセル・シエム(独)が逃げ切って完全優勝を達成した。
欧州ツアーのハッサン2世国王ゴルフ・トロフィーは現地時間31日、モロッコのパライス・ロイヤルGを舞台に最終ラウンドの競技を終了。後続を4打リードして最終日を迎えたシエムが4バーディ、2ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算17アンダーとして今季初、ツアー通算3勝目を飾った。
3打差の2位タイにミッコ・イロネン(フィンランド)とデビッド・ホージー(英)、通算12アンダー単独4位にパブロ・ララサバル(スペイン)が食い込んだ。
同週開催の米男子ツアー、シェル・ヒューストン・オープン(テキサス州、レッドストーンGCトーナメントC)の結果待ちではあるが、この勝利で世界ランキング72位からトップ50圏内に浮上することがほぼ確定したシエムは「信じられない」と連発した。
トップ50以内なら自力でマスターズ(現地時間4月11?14日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)出場がかなうとあって「子供の頃からずっと夢見て来た大会。マスターズでプレー出来るなんて信じられない。涙は出なかったけれど、内心は泣きそうにうれしい」とトロフィを掲げ感無量。母国の偉大な先輩ベルンハルト・ランガー(独)がマスターズで2度グリーンジャケットに袖を通す姿を見て、子供心に「カッコいい」と思ったそうで、32歳になるまで憧れのメジャー出場を目指し切磋琢磨してきた。
実は前夜、4打リードを奪ったことで逆にプレッシャーがかかったため、ランガーにアドバイスを乞うたのだとか。「そのアドバイスに従って心静かにプレーすることが出来た。自分を誇りに思う」と夢心地のシエムはいつまでも勝利の美酒に酔いしれていた。