海外女子
未だ続く“英語義務化ルール”是非の議論
2008年9月12日(金)午前11:50
英語を喋れない選手には出場権を与えない、と過激なルールを打ち出した米女子ツアーだが、外部からの批判にさらされ、出場停止などの厳しい処分は見送られることになった。しかし未だに新ルールの是非を巡る議論は収まらない。
「英語に関してルールを作るべきではないと思います。この舞台に立てるかどうかは英語が喋れる、喋れないではなく、ゴルフの腕にかかっているはずですから」と、先頃プロ転向したばかりのステイシー・ルイス(米)は言う。こういう意見が多い一方で「スポンサーをこれ以上失いたくないからルール制定は仕方ない」と英語オンリーのルールを肯定する選手も居る。
そこには同ツアーが抱えているジレンマが見え隠れする。女性コミッショナーのキャロライン・ビベンス女史は、女子ゴルフ人気の拡大とスポンサー獲得に必死。賞金規模が少ないトーナメントは切り捨て、世界の誰もが認める優良スポンサーが主催する高額トーナメントの数を増やそうとしている。スポンサーのご機嫌を損なわないためには、プロアマで一緒に回った選手が一言も英語を喋れないという状況は避けたい。だがツアーがスポンサーの方ばかり向いていれば、ファン離れを招き兼ねない。さまざまな要素を加味しながらの舵取りとなるわけだが、今回に限ってはアメリカにとってもっともデリケートな問題を“差別”と取られ兼ねず、ビベンス女史への風当たりが強くなるばかりだった。
同ツアーに所属するインターナショナルメンバーは121人に上る。うち韓国人は45名。今季はアジア勢が4大メジャーのうち3つで優勝を飾っており、英語圏以外の選手の勢いはとどまるところを知らない。英語問題で揺れたLPGAツアー。この話題が沈静化するのはいつになるのか。
「英語に関してルールを作るべきではないと思います。この舞台に立てるかどうかは英語が喋れる、喋れないではなく、ゴルフの腕にかかっているはずですから」と、先頃プロ転向したばかりのステイシー・ルイス(米)は言う。こういう意見が多い一方で「スポンサーをこれ以上失いたくないからルール制定は仕方ない」と英語オンリーのルールを肯定する選手も居る。
そこには同ツアーが抱えているジレンマが見え隠れする。女性コミッショナーのキャロライン・ビベンス女史は、女子ゴルフ人気の拡大とスポンサー獲得に必死。賞金規模が少ないトーナメントは切り捨て、世界の誰もが認める優良スポンサーが主催する高額トーナメントの数を増やそうとしている。スポンサーのご機嫌を損なわないためには、プロアマで一緒に回った選手が一言も英語を喋れないという状況は避けたい。だがツアーがスポンサーの方ばかり向いていれば、ファン離れを招き兼ねない。さまざまな要素を加味しながらの舵取りとなるわけだが、今回に限ってはアメリカにとってもっともデリケートな問題を“差別”と取られ兼ねず、ビベンス女史への風当たりが強くなるばかりだった。
同ツアーに所属するインターナショナルメンバーは121人に上る。うち韓国人は45名。今季はアジア勢が4大メジャーのうち3つで優勝を飾っており、英語圏以外の選手の勢いはとどまるところを知らない。英語問題で揺れたLPGAツアー。この話題が沈静化するのはいつになるのか。