阿部裕樹と小平智のトップアマチュア2人が、ファイナルクォリファイングトーナメント（QT）突破を機にプロ転向を宣言した。

　7日、セントラルGC（茨城）で行われた国内男子ツアーの来季出場権をかけたQTファイナルに出場していた2人は、阿部が通算14アンダーで16位、小平が通算7アンダーで42位でホールアウト。今年の日本アマ王者である阿部は来季前半戦にほぼすべてに出場できる順位で、小平は7試合程度に出場できる。尚、小平は今年8月に下部ツアーの鳩山カントリーGMAチャレンジでアマチュア優勝を果たした実績を引っさげてのプロ転向となる。

　日大4年の阿部は「QTではちょっと上にいけたらいいな、と思っていた」とコメントし、「未熟なので一つ一つプロの技を身につける」と謙虚に目標を掲げた。一方、同じ日大の1年後輩にあたる小平は3月に日大を中退。今季、ルーキーで初優勝を果たし、新人王にも輝いた薗田峻輔に刺激を受けてのもので、仲のいい薗田から「頑張れ」と励まされてのプロ宣言となった。アマのチャレンジ優勝は片山晋呉以来17年ぶりとあって注目を集めた実力者だけに、こちらも少ないチャンスを生かしたいところだ。

　1位の桑原克典、17位の川岸良兼ら実力者も出場権を手にした。また、来季前半戦の出場権がほぼ得られる30位以内に韓国勢が5人も入っている。今季は金庚泰（韓）が賞金王となったこともあり、日本ツアーにおける韓国勢の存在感はますます強くなりそうだ。