藍、2010年優勝の大会で復活を狙う! 日本勢5人参戦
2014年5月30日(金)午前11:37
宮里藍が、優勝経験のある大会で復活への足がかりをつかもうと貪欲な姿勢を示している。
米女子ツアー、ショップライトLPGAクラシックは現地時間30日、ニュージャージー州ストックトン・シービュー・ホテル&GC ベイCを舞台に開幕。ツアー常駐組の日本勢5人は揃って出場するが、中でも意欲を燃やしているのが藍だ。2010年にツアー通算5勝目にしてアメリカ本土初Vを飾った思い出の大会。この年は年間5勝とキャリア最高の結果を出している。2012年のウォルマートNWアーカンソー選手権以来、勝利から遠ざかっているが、良い頃のイメージを描いて、なんとか復活を果たしツアー通算10勝目を挙げるべく準備に怠りはない。
藍が“先生”と尊敬し、一緒に回ると良いスコアが出るディフェンディング・チャンピオンのカリー・ウェブ(豪)や、親子と言ってもいいほど年は離れているが、まだまだ現役バリバリのホール・オブ・フェイマー(世界ゴルフ殿堂入り選手)、ジュリー・インクスター(米)と同じ組で回る予選ラウンドも、刺激になるに違いない。
現在、日本女子ツアーでは、アマチュアの活躍が当たり前になっているが、そのパイオニアは言うまでもなく藍。現在米ツアーを主戦場にしている他の4人も、藍を追いかけるように乗り込んできており、その役割は大きい。だからこそ、どうしても欲しい復活へのきっかけ。それが今大会なら最高だ。
不振が続く2年目のシーズンを必死で戦う有村智恵にとっても、ここは大切な大会だ。ルーキーだった昨季、5位タイに入り、これが今でも米ツアー参戦後のベストフィニッシュ。波に乗れば強いが、4日間大会が当たり前の米ツアーでは、最後に息切れすることも少なくない有村にとっては、3日間54ホールと日本ツアーと変わらない条件もありがたい。優勝できれば最高だが、こちらも浮上への布石が欲しい。そんな気持ちをプレーに反映させたいところだ。
ツアー2勝目を狙う宮里美香、有村同様2年目であがく上原彩子、ここのところ調子の良い野村敏京も参戦。日本勢以外では最も注目を集めているのが、ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のインビー・パーク(韓)と17歳のリディア・コ(ニュージーランド)、ポーラ・クリーマー(米)が一緒に回る組だ。安定した成績が身上のパークだが、前週のエアバスLPGAクラシックでは予選落ち。その悔しさをぶつけて女王の意地を見せたいところ。これに若いコがどれだけ対抗するか。また、シーズン序盤で復活のツアー通算10勝目を挙げたクリーマーも侮れない。
今季すでに2勝しているウェブの連覇や、やはり2勝と好調のアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)、ロレックスランク2位のステイシー・ルイス(米)や同4位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)なども勢ぞろいし、激戦を繰り広げる。