海外女子
日本勢メジャー制覇ならず! 申が初優勝
2008年8月4日(月)午前11:55
カップに吸い込まれるボールを見つめ、両手で握ったパターを祈るように掲げて天を仰ぐ。20歳の申智愛(韓)のメジャー初優勝の瞬間だ。同時に31年ぶりに日本人選手がメジャータイトルを手にする夢も消えた。
不動裕理が通算13アンダー単独首位、宮里藍が2打差3位でスタートした今季最後のメジャー、全英リコー女子オープン最終ラウンド(現地時間3日、英、サニングデールGC)は、不動と1打差の2位で出た申が猛チャージ。1番、5番でバーディを奪い、通算14アンダーでトップに並んだ。
さらに、9番で不動がバンカーを渡り歩いてボギーを叩いたスキも逃さない。申は短いバーディパットを沈めて通算15アンダーとし、トーナメントをリードした。バックナインに突入しても勢いは止まらず、安定したショットと落ち着いたプレーぶりを武器に、10番、13番、14番でバーディを量産。最終18番の第2打をバンカーに入れたが、絶妙のショットで脱出し、危なげなくパーセーブした。6アンダー66でフィニッシュし、通算18アンダー。交通事故で亡くなった天国の母と、いつもサポートしてくれている父にささげるうれしいメジャー初優勝を飾った。
終始落ち着いて、時には笑顔も見せながら勝利へ突っ走った申。「今朝はすごくナーバスになっていた。でも、自分のゴルフに集中できて、今はハッピーです。夢が現実になりました」と告白。2年連続の韓国ツアー賞金女王は、来季日本ツアー参戦を予定していた。だが、勝って米ツアーの出場権を手にしたことで、「アメリカでプレーすることにしました」と変更することを決めた。
一方の不動も後半は持ち直し、10番、15番でスコアを伸ばすが、申との差は開く一方。そして、バーディ必至の16番で先にボギーを叩き、相手を楽にした。結局1アンダー71で回り、池恩熹(韓)と共に通算14アンダー3位タイ。逆転負けは喫したものの、初めてメジャーでトップ10入りを果たした。
1組前でプレーしていた宮里は、1番、2番で連続バーディ。7番をボギーとしたものの、8番でバーディを獲り返し、最終組の2人に食らい付いた。10番、14番でもバーディを奪ったが、申にプレッシャーをかけるには至らず、逆に最終18番で痛恨のダブルボギー。2アンダー70でホールアウトし、通算13アンダー5位で4日間の競技を終えた。
その他上位は6アンダー66で回ったマクドナルドLPGA選手権覇者のヤニ・ツェン(台)が、通算15アンダー単独2位に入り、上位5位をアジア勢が独占して、今季のメジャーは幕を下ろした。
また、ディフェンディング・チャンピオンのロレーナ・オチョア(メキシコ)は、通算11アンダーで上田桃子と並び7位タイ。今季限りで現役引退するアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)は、横峯さくら他と同じ通算6アンダー24位タイ。メジャー勝利数は10勝で終わった。
不動裕理が通算13アンダー単独首位、宮里藍が2打差3位でスタートした今季最後のメジャー、全英リコー女子オープン最終ラウンド(現地時間3日、英、サニングデールGC)は、不動と1打差の2位で出た申が猛チャージ。1番、5番でバーディを奪い、通算14アンダーでトップに並んだ。
さらに、9番で不動がバンカーを渡り歩いてボギーを叩いたスキも逃さない。申は短いバーディパットを沈めて通算15アンダーとし、トーナメントをリードした。バックナインに突入しても勢いは止まらず、安定したショットと落ち着いたプレーぶりを武器に、10番、13番、14番でバーディを量産。最終18番の第2打をバンカーに入れたが、絶妙のショットで脱出し、危なげなくパーセーブした。6アンダー66でフィニッシュし、通算18アンダー。交通事故で亡くなった天国の母と、いつもサポートしてくれている父にささげるうれしいメジャー初優勝を飾った。
終始落ち着いて、時には笑顔も見せながら勝利へ突っ走った申。「今朝はすごくナーバスになっていた。でも、自分のゴルフに集中できて、今はハッピーです。夢が現実になりました」と告白。2年連続の韓国ツアー賞金女王は、来季日本ツアー参戦を予定していた。だが、勝って米ツアーの出場権を手にしたことで、「アメリカでプレーすることにしました」と変更することを決めた。
一方の不動も後半は持ち直し、10番、15番でスコアを伸ばすが、申との差は開く一方。そして、バーディ必至の16番で先にボギーを叩き、相手を楽にした。結局1アンダー71で回り、池恩熹(韓)と共に通算14アンダー3位タイ。逆転負けは喫したものの、初めてメジャーでトップ10入りを果たした。
1組前でプレーしていた宮里は、1番、2番で連続バーディ。7番をボギーとしたものの、8番でバーディを獲り返し、最終組の2人に食らい付いた。10番、14番でもバーディを奪ったが、申にプレッシャーをかけるには至らず、逆に最終18番で痛恨のダブルボギー。2アンダー70でホールアウトし、通算13アンダー5位で4日間の競技を終えた。
その他上位は6アンダー66で回ったマクドナルドLPGA選手権覇者のヤニ・ツェン(台)が、通算15アンダー単独2位に入り、上位5位をアジア勢が独占して、今季のメジャーは幕を下ろした。
また、ディフェンディング・チャンピオンのロレーナ・オチョア(メキシコ)は、通算11アンダーで上田桃子と並び7位タイ。今季限りで現役引退するアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)は、横峯さくら他と同じ通算6アンダー24位タイ。メジャー勝利数は10勝で終わった。