今季2勝目を目指す宮里藍の前に強敵が立ちはだかった。

　米女子ツアー、CNカナディアン女子オープン（カナダ、ヒルズデイルG＆CC）は現地時間27日、第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を守る藍はチャンスにパットを沈めることが出来ず1アンダー71止まり。通算12アンダーとしたものの、ディフェンディング・チャンピオンのミッシェル・ウィー（米）、この日ノーボギーの7アンダー65をマークしたティファニー・ジョー（米）に並ばれ、3人が首位を並走して最終日を迎えることになった。

「特に後半はバーディチャンスが本当にたくさんあったんですが、パットが入ってくれませんでした。1アンダーというスコアは残念ですけど、内容的には凄く満足しています」とこの日のラウンドを振り返った藍。途中パットが決まらずフラストレーションが溜まりそうな場面では「最終組で回っていることを楽しもう」と気持ちを切り替える余裕があったのだとか。ハリケーンの影響で荒天が予想される最終日についても「何があっても自分のゴルフを貫くだけ」とブレない姿勢を強調していた。

　5打差に24人がひしめく混戦の中、首位3人に1打差の4位タイにアンジェラ・スタンフォード（米）とブリタニー・リンシコム（米）が続き、通算10アンダー6位タイに今季まだ優勝がない申智愛（韓）、昨季賞金女王ナ・エン・チョイ（韓）、クリスティー・カー（米）らビッグネームが名を連ねている。

　藍以外の日本勢は3バーディ、3ボギーのイーブンパー72で回った宮里美香が通算3アンダー39位タイ。上田桃子はスコアを1つ落とし、通算2アンダー54位タイに後退している。尚、野村敏京はすでに予選で姿を消している。

　なお最終日は午後に大型ハリケーン“アイリーン”が接近することから、ティータイムを当初の予定より早め、藍の最終組も午前9時（日本時間27日午後10時）からスタートする。米女子ツアーは午後2時には全選手をホールアウトさせる意向だという。