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PGAツアーに帯同するプロコーチに聞いた「ツアーを楽しむためのポイント」とは?

2018年6月27日(水)午後4:00

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 PGAツアーで戦うほとんどのゴルファーには、ラウンド中に選手の助けとなるキャディ以外にも、スイングなどを修正するコーチがいる。言わば彼らは最先端のゴルフ理論を持っているプロ達だ。そんな彼らは、今のPGAツアーをどのように見ているのだろうか。
 
ジョージ・ガンカスのモットーは「シンプルに教えること」
 まずは、Youtubeで「GGスイングティップス」という動画を配信しているジョージ・ガンカス。彼によると最近のコーチングの傾向は「シンプルに教えること」。毎週のように、多くのことを選手に詰め込むと混乱をしてしまうため、ツアー中のアドバイスは簡潔に行うようだ。
 
ジョージ・ガンカス
 
 そして、ガンカスが今PGAツアーで気になっている選手は3人。2017年にザ・プレーヤーズ チャンピオンシップを制したキム・シウ(韓)、そしてダニー・リー(ニュージーランド)とパドレイク・ハリントン(アイルランド)とのこと。

 最後に日本の視聴者がPGAツアーを楽しむためのポイントは「スイングをじっくり分析してみる」こと。「PGAツアーの選手は最高の教科書だ。私もテレビでスイングをスロー再生して研究している。プロのテクニックは素晴らしい手本だよ」。
 
PGAツアーで20年以上のコーチング経験を持つマーク・マッキャン
 続いては、PGAツアーで20年以上指導をしているマーク・マッキャン。これまで15人以上の選手を育てて、15回の優勝を請け負っている彼によると、最近のコーチングは「試合がない日の指導時間が増えている」ようだ。オフでもコーチは毎日選手に帯同しており、練習に付きっきりとなっている。選手の金銭的負担は大きくなっているものの、コーチングは立派なビジネスとなっているようだ。

 ベテランコーチのマッキャンが推す選手は、現在指導しているマーティン・レアード(スコットランド)。PGAツアー通算3勝でパワーフェードが持ち球の飛ばし屋だが「メンタル管理も優れていて、性格も素晴らしい」と、今後の活躍にも太鼓判を押した。

マーク・マッキャン
 
 そして、PGAツアーを楽しむポイントを聞かれると「ずっと真剣に見ていると飽きるだろうから、バーベキューをしてビールを飲みながら気軽に楽しんで欲しい。タイガーも戻ってきたからね」と笑顔で答えた。
ザック・ジョンソンのコーチを務めるマイク・ベンダー
 3人目はメジャー2勝を誇る名手ザック・ジョンソン(米)のコーチを務め、「マイク・ベンダー・ゴルフアカデミー」を経営しているマイク・ベンダー。彼が考える最近のコーチングの傾向は「人それぞれ」だと言う。「選手には色々なタイプがいる。各自の強みや弱点に応じて指導する必要がある」ということだ。
 
マイク・ベンダー
 
 そして、ベンダーが注目をする選手はツアーのルーキーたち。「私は20年近くツアープレーヤーを指導しているが、ルーキーにはいつも驚かされる。タイガーが復活したのも、ツアーにとっては朗報だ。ジョン・ラームのように期待できる若手も多い」。

 最後にツアーの楽しみ方を聞くと「試合の見方は語れないが、PGAツアーの選手はショートゲームが上手。アマチュアは世界中どこを見ても、打ちっぱなしでショットの練習に励んでいるが、ショートゲームを制すれば効率的な勝ち方が見えてくる。私のレッスンでは、3分の2をショートゲームに費やす」とスコアアップのための秘訣を教えてくれた。
 
データから科学的に指導を行うマーク・ブラックバーン
 ケビン・チャッペル(米)、チェズ・リービー(米)やスマイリー・コフマン(米)のコーチを務めるのは、マーク・ブラックバーンだ。彼も「選手は人それぞれ癖が違う」と話し「強みを生かしてより良いパフォーマンスが出せるようにデータから科学的に導くのが私区の役目だ」と、選手の特性を理解した上で行うコーチングの傾向を語った。

マーク・ブラックバーン
 
 さらに注目の選手には、指導をする3人の名前を挙げて「持ち味を生かしたプレーを見ていると熱くなる。スイングは皆それぞれ違うから面白い」とコメント。さらには「有名な選手を追いかけるのも良いが、気になった選手のプレーやデータを自分で調べると新たな視点からゴルフを学ぶことが出来る。成績の良い選手は戦い方を知っているんだ。例えばパー3でのウェッジの使い方。ショートホール1つを見ても、様々な攻め方があるからね」とツアーの見どころを紹介した。
ヘンリク・ステンソンを育てたピート・コーウェン
 2016年に大激闘の末に全英オープンを制したヘンリク・ステンソン(スウェーデン)をコーチするピート・コーウェンは「飛距離が出る選手が増えたといわれているが、その傾向はすでに40年以上前から続いている。ニクラウスは1970年の全英オープンの18番で、一気にグリーンを超えるショットを放った。クラブがそこまで進化していなかった時代の話だ。コースの基本環境は今でも同じ。飛距離が出ることは大きな武器になる」と近年の傾向を分析している。

ピート・コーウェン
 
 気になる選手については、トーマス・ピータース(ベルギー)、アレクサンダー・レビ(仏)、マシュー・フィッツパトリック(英)の若手らに交えてキラデク・アフィバーンラト(タイ)をピックアップ。「光るものがある」と最近は欧州ツアーでも好成績を残している28歳を推した。

 一方で「ゴルフは展開が遅いので選手のせめぎあいを感じるのは難しいかもしれない。もっと短い、欧州ツアーの6ホールマッチのような試合がPGAツアーにも必要だね」とも話し「そうすれば、視聴者も退屈しない」と、よりスピーディな方式を取り入れることを求めた。
 
PGAと欧州でコーチを務めるフィル・ケニオン
 最後はPGAツアーと欧州ツアーの両方でコーチングをしているフィル・ケニオンだ。両ツアーで活躍する彼が分析する最近のコーチングの傾向は「ゴルフで勝つには色々な要素が求められる。私の役目は弱点を徹底して潰すこと。選手をタイプ別に分類して、各自にふさわしい指導をする」ことのようだ。

 そんな彼が注目する選手は、昨年の欧州ツアーで年間王者にも輝いたトミー・フリートウッド(英)。「彼は面白い選手。昨年は(欧州ツアーで)優勝し、今年はPGAツアーにもっと参戦するだろう。プレーに華があり、ルックスも個性的。もちろんテクニックも凄いよ」と絶賛している。

フィル・ケニオン
 
 フリートウッドの特長については「オールラウンド型の選手だが、特にストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーンが良い。ショートゲームは課題だが、問題ないだろう。トップレベルの選手には勝負強さがあるからね。彼のストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーンに注目をしてみてほしい」と話している。
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