マイペースな谷原と優作が見せた気負いのない「ベテランの味」
2017年6月16日(金)午後8:11
- この記事のキーワード
海外メジャー第2戦「全米オープンゴルフ選手権」初日は予想を覆して好スコアが続出した。日本勢では谷原秀人、宮里優作、池田勇太らのイーブンパー、45位が最高位となったが、ゴルフネットワークの中継で午前スタート組の解説を担当した佐藤信人プロはベテラン2人に期待を寄せる。
メディアデーでラウンドした時と比べてラフがかなり伸びていましたね。フェスキューはもちろん、セカンドカットも意外と重そうな感じでした。ラフに入るとボギーといった感じなのでやはりフェアウェイキープが重要になってきます。
リッキー・ファウラーが7バーディ、ノーボギーの7アンダー「65」というビッグスコアを出しましたが、手堅いマネジメントが好スコアの要因です。フェアウェイを外したのはわずか2ホールでパーオン率も83%とほとんどのホールでバーディパットを打って、ストレスフリーのパーばかり。
ピンチらしいピンチもない完璧なゴルフでしたが、メジャートーナメントでこれが4日間続くことはないです。ましてや全米オープンですから、明日以降は厳しい戦いになるでしょう。
日本勢では初日イーブンパーとまずまずの位置で終えた谷原選手と宮里選手が楽しみです。
谷原選手はスタートから浮き沈みのないゴルフでパーセーブを続けながら、終盤にチップインバーディを奪って良い形で終わりました。今年はWGCや欧州ツアーで活躍するなど良い流れでもあります。
宮里選手も途中まで2アンダーと良いゴルフでした。昨年15位に入れそうな位置にいながら23位で終えた悔しさもあるので、今年は昨年以上の成績を残したいところ。
谷原選手と宮里選手は共に東北福祉大出身で、谷原選手が38歳、宮里選手が36歳。2人共に海外ツアーでの経験もあって変な気負いがないし、「ベテランの味」が出てきていますね。やるべきことはわかっているし、準備もしっかりできているので試合でざわつくこともない。自分のゴルフを崩さないのが良いですね。インタビューを聞いていてもマイペースでゲームの作り方も普段通り。
2日目以降は天候の変化やコースセッティング次第でリーダーボードは大きく入れ替わるでしょう。谷原選手、宮里選手らの上位争いを期待したいですね。
全米オープンゴルフ選手権
2日目 6/16(金) 午後11:00~翌午前10:00(LIVE)
3日目 6/17(土) 午後11:00~翌午前9:00(LIVE)
最終日 6/18(日) 午後11:00~翌午前9:30(LIVE)
【解説】佐藤信人プロ、ツアープロコーチ内藤雄士
【現地ラウンド解説】プロキャディ杉澤伸章
※2日目~3日目は最大延長午前11:00まで、最終日は午前11:30まで