D.リン、9年ぶりツアー通算2勝目!
2013年10月14日(月)午後0:24
デビッド・リン(英)が6打差を逆転して9年66日ぶりの勝利を挙げた。
欧州ツアーのポルトガル・マスターズは現地時間13日、ポルトガルのオセアニコ・ビクトリアGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。トップと6打差でスタートしたリンが、8アンダー63でラウンド。5アンダー66で回ったジャスティン・ウォルターズ(南ア)に1打差をつけて、ツアー通算2勝目を飾った。
2004年のKLMオープンでツアー初優勝を飾ったリンだが、その後は昨年の全米プロゴルフ選手権など何度か2位に入る実力がありながら勝ち星に恵まれず、いつの間にか40歳の誕生日まであと1週間を迎えるほどに年齢を重ねていた。先週行われた英国&アイルランド連合 vs. 大陸ヨーロッパ連合の名誉を賭けた高い、セベ・トロフィでもいいところを見せられずじまい。ウイルス性の風邪に冒され思うようなプレーができず、最終日のシングルスでミゲール・A・ヒメネス(スペイン)に6アンド4で大敗。チーム敗戦の責任の一端を背負っていた。
だが、首位に6打差で最終日に臨んだリンは「(前日の)スコット・ジェイミソン(スコットランド)のように『60』を出せば、勝負は分からなくなると思ったんだ」と、気合を入れて大逆転へとつなげた。
一方、敗れたウォルターズは賞金ランク126位とこのままでは来季のツアーカードを失ってしまうことから、2週間前に亡くなった母への思いを抱えたまま今大会に出場。この日は14番からの4連続バーディーで、5アンダー66でフィニッシュした。通算17アンダー単独2位に入り、来季もツアーでプレーできる権利を勝ち取った。
また、首位で最終日に臨んだポール・ワーリング(英)は、この日パープレーと振るわず、スティーブン・ギャラハー(スコットランド)、ベルント・ウィースバーガー(オーストリア)と並ぶ通算16アンダー3位タイで大会を終えている。
その他の主な選手は、ギリギリの予選通過から第3ラウンドで11アンダー60を叩き出して2位タイに浮上していたジェイミソン、マーティン・カイマー(独)が通算13アンダー13位タイ、フランセスコ・モリナリ(伊)が通算11アンダー17位タイ。ポルトガル在住のアルバロ・キロス(スペイン)は、前日の6位タイから通算10アンダー22位タイに順位を落とした。また、ヒメネスは通算5アンダー57位タイで4日間の競技を終了している。