宮里藍がプロになって初めて、2週連続で予選落ちを喫した。

　米女子ツアーのセーフウェイ・クラシック（オレゴン州ポートランド、コロンビア・エッジウォーターCC）は現地時間の25日、第2ラウンドの競技を行った。初日63位タイと出遅れた宮里は7オーバー79の大叩きで通算9オーバーとし、117位タイで決勝ラウンド進出を逃した。

「上半身と下半身のタイミングが合っていない」とスイングの違和感を口にしていた宮里は、第2ラウンドになってもその違和感は修正できなかった。出だし直後の11番、12番で連続ボギーを叩くと、ノーバーディのまま後半へ。1番ボギーの後、2番でバーディを獲り、スコアを持ち直すかに見えたが、続く3番をダブルボギーとし、完全に戦意を失った。前週に続き、今季4度目の予選落ちは残り試合数が少なくなってきたこの時期、宮里にとっては手痛い誤算といえそうだ。

　上位は初日3位につけたロレーナ・オチョア（メキシコ）が4連続を含む8つのバーディ（2ボギー）を奪い、6アンダー66をマーク。通算11アンダーで2位のソフィ・グスタフソン（スウェーデン）に1打差をつけ、単独トップに浮上した。通算7アンダー3位タイにルーキーのオー・ジヨン（韓）とマーリー・マッケイ（スコットランド）が続く展開。

　抜きつ抜かれつのシーソーゲームを演じたオチョアとグスタフソンは、2人ともツアー屈指の飛距離を誇る。「飛ばし屋と一緒にプレーするのは楽しい。何回か私の方が飛んだホールがあって、ソフィ（グスタフソン）に“私の勝ちよ”と自慢しました（笑）。明日も2人で良いゲームをしたい」と出場3試合連続優勝を目指すオチョア。「フロント9は良かったけれど、バック9でフェアウェイを外す場面が多く、上がり2ホールを連続ボギーにしたのは残念。勝つためには、明日バーディ攻勢をかけていかなければ」と新女王は表情を引き締めながら、勝利に意欲を見せた。

　また、今秋スタンフォード大進学が決まっているミッシェル・ウィー（米）は相変わらずショットが乱れた。3オーバー75で回り、通算10オーバー126位で予選落ち。7番パー5でのイーグル奪取が今大会唯一の見せ場だった。初日8オーバー80を叩いた東尾理子は棄権している。