【動画】「よく我慢出来ていた」松山、上り2ホールでこらえ切れず… 初日は「71」で54位タイ
2015年11月18日(水)午後3:14
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世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-HSBCチャンピオンズが現地時間5日、中国のシャーシャン・インターナショナルGCを舞台に第1ラウンドの競技を終え、松山英樹は終盤の失速で54位タイに。その他の日本勢は岩田寛が42位タイ、小平智は70位タイでいずれも初日好発進とはならなかった。
前週に痛めた右足首の状態を考慮し、プロアマ戦を途中棄権して本大会に臨んだ松山。前半は立ち上がり11番でボギー先行も、そこから1アンダーまで伸ばして折り返すと、迎えた3番から3連続バーディで一時4アンダーに。しかし上り2ホールでボギー、ダブルボギーと一気に3つ後退し、5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」で終盤に悔いの残るラウンドとなった。
「ショットもパットも中盤は良くなりつつあったが、終盤みたいなミスは最初の方からしてたので、そこはよく我慢出来たなという感じ。トップとの差は大きいので明日からはミスを少なくしていかないと追いつけない」とこの日のプレーを振り返った松山。上り2ホールでのプレーに「少しもったいなかった」と悔しさをにじませながら「(首位との)8ストローク差を縮めていければ」と2日目以降の巻き返しに意気込みを表している。
昨季大会で3位タイに入った岩田は前半5番でバーディ先行。その後9ホールでパーを並べる我慢の展開から15番でボギーを喫するも、そこからの上り3ホールで2バーディを奪って「70」にまとめた。前週に扁桃炎にかかり病み上がりでの苦しい戦いとはなるが、予選カットのない大会だけに徐々にコンディションを上げていきたいところだ。また、今大会初参戦の小平は3バーディ、1ダブルボギー、1トリプルボギーの「74」でホールアウト。上位進出には2日目からのチャージが必要な状況となっている。
9アンダー63で単独首位に立ったのはブランデン・グレイス(南ア)。9バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフで1打差のトップに躍り出た。8アンダー64の2位タイにはスティーブ・ボウディッチ(豪)、ケビン・キスナー(米)、トービヨン・オルセン(デンマーク)の3人が並んだ。世界ランキングNo.1のジョーダン・スピース(米)は4アンダー68で回り、同No.3のローリー・マキロイ(北アイルランド)や昨季覇者のバッバ・ワトソン(米)、リッキー・ファウラー(米)らとともに16位タイにつけている。
「WGC-HSBCチャンピオンズ」は全ラウンドダイジェスト放送!初日の模様は5日(木)午後11時?お届け!
WGCシリーズ2015最終戦。欧州ツアープレーヤーにとっては「レーストゥドバイファイナルシリーズ」の2戦目となる。接戦となった昨年大会を制したのはババ・ワトソン。最終日上位陣が伸び悩む中、確実にスコアを伸ばしてプレーオフ進出、ティム・クラークを破っての優勝だった。日本から参戦した岩田寛は、最終ホールまで優勝争いに加わる活躍で3位タイフィニッシュ。今年の全米プロでの活躍を含めて、来季PGAツアーの出場権を手にしたきっかけとなった大会だ。
写真提供:Getty Images