【動画】松山、粘ってJ.B.ホームズとの激闘を制す 左手首痛も「そんなこと言ってられない」
2015年11月7日(土)午後7:32
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2年に1度行われる米国チームとインターナショナルチーム(欧州を除く)の対抗戦、ザ・プレジデンツカップが現地時間11日、韓国のジャック・ニクラウスGCコリアを舞台に最終日の競技を終了。シングルスマッチ12試合を5勝5敗2分けとした米国チームが、15.5ポイント対14.5ポイントで6大会連続の優勝を決めた。
ここまで1勝1敗1分けの松山英樹は、J.B.ホームズ(米)と対戦。5番までに1アップと先手を奪ったものの、ホームズが6番から連続バーディを奪うなど、一時2ダウンまでリードを許す。それでも14番オールスクエアに戻して迎えた18番パー5で、3打目のアプローチをホームズがショートさせると、松山はしっかりとバーディを奪って決着。1アップでインターナショナルチームに貴重な1ポイントをもたらした。
ホールアウト後にインタビューに応じた松山。勝因は「粘った」と一言で表し「相手が途中から良いプレーをし始めたので、チャンスがなかったが、ボギーを打たなければ、こうやって逆転できると分かった。今日のようなタフなコンディションなら特にそうだと感じた。最後のアプローチも(相手が)ミスすると思わなかった」と気持ちを切らさずにプレーしたことが逆転勝利につながったと話した。
ラウンド途中には左手首を気にする場面も見られたが「左手首は途中から痛かったが、最後の方はそんなこと言ってられない」と語り、最終18番ではフルスイングも見せた。「18番のティーショットはミスショット」と笑ったが「風に乗ってくれて良かった」と執念が生んだ1打となった。今大会は2勝1敗1分けという結果となったが「初日とアダムと組んで全然良くないなかで、1日休んで立て直せたことは良かった。最後もプレッシャーのかかる短いパットを上手く打てたことは次につながる」と来る新シーズンを見据えていた。
その他の試合は、パトリック・リード(米)が、ここまで4勝を挙げていたルイス・ウーストハウゼン(南ア)相手に引き分け。アダム・スコット(豪)はリッキー・ファウラー(米)を6アンド5の大差で下した。バッバ・ワトソン(米)は、トンチャイ・ジェイディ(タイ)相手に引き分け。3日目までポイントを挙げられていなかったスティーブ・ボウディッチ(豪)はジミー・ウォーカー(米)を2アップ、フィル・ミケルソン(米)はチャール・シュワーツェル(南ア)を5アンド4で下している。
最初の7試合を終えた時点で両チームともに12.5ポイントで並ぶ激戦となった今大会。クリス・カーク(米)がアニルバン・ラヒリ(インド)に、ザック・ジョンソン(米)がジェイソン・デイ(豪)にそれぞれ勝利し米国チームが2ポイントを積み重ねる。しかし、インターナショナルチームもマーク・リーシュマン(豪)がジョーダン・スピース(米)を下して追いすがると、ここまで4勝を挙げているブランデン・グレイス(南ア)がマット・クーチャー(米)を2アンド1で下し、再びポイントで同点に追いつく。
そして、迎えた12試合目。米国チームのキャプテンを務めるジェイ・ハースの息子であるビル・ハース(米)と地元の大声援をうけるベ・サンムン(韓)の戦いは、ハースが7番までに2アップとすると、このリードを最後まで守り切って1アップで勝利。インターナショナルチームは健闘したものの、あと一歩及ばず1998年以来となる勝利はならなかった。
Win
Score
Lose
パトリック・リード
引き分け
ルイス・ウーストハウゼン
アダム・スコット
6 and 5
リッキー・ファウラー
ダスティン・ジョンソン
2 and 1
ダニー・リー
松山英樹
1 up
J.B.ホームズ
バッバ・ワトソン
引き分け
トンチャイ・ジェイディ
スティーブ・ボウディッチ
2 up
ジミー・ウォーカー
フィル・ミケルソン
5 and 4
チャール・シュワーツェル
クリス・カーク
1 up
アニルバン・ラヒリ
マーク・リーシュマン
1 up
ジョーダン・スピース
ザック・ジョンソン
3 and 2
ジェイソン・デイ
ブランデン・グレイス
2 and 1
マット・クーチャー
ビル・ハース
2 up
ベ・サンムン
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2年に1度行われる米国選抜と世界選抜の対抗戦。1994年に初開催されてから今年で11回目の開催だ。今年の開催コースは、韓国のジャック・ニクラウスGC。同大会がアジアで開催されるのは初となる。通算戦績は、米国選抜の8勝1分1敗と、世界選抜は大きく水をあけられる結果になっているが、全米プロでメジャー初制覇を達成したジェイソン・デイ、アダム・スコットら豪州勢、ルイ・ウーストヘイゼンら南アフリカ勢に加え、松山英樹なども加わり、かつてない戦力を誇る世界選抜は、過去最強との呼び声も高い。ジョーダン・スピース、ザック・ジョンソン、ジェイソン・デイ・・・今年の全英オープンで最終ホールまで優勝争いをした上位5名は、全員プレジデンツカップメンバーだ。ライダーカップをも上回るハイレベルな戦いとなるかもしれない!