クラブを戻して強い松山英樹が帰ってきた! 「ミスショットを許容範囲のなかで抑えている」
2015年10月27日(火)午前9:20
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全米プロゴルフ選手権2日目に通算4アンダーで9位タイに浮上した松山英樹。トップとは5打差あるものの、メジャー初優勝の可能性は十分に残されている。今大会が開催されるまでの4試合は3回も予選落ちを喫するなど調子が上がり切らなかったが、ここにきて本来の松山らしいプレーを見せてくれた。特にボールストライキングが安定していて、2日目にグリーンを外したのはわずか2回のみ。スタッツを見ただけでも好調ぶりが伝わってくる。
松山が調子を取り戻したのにはいくつか理由があると現地リポーターのレックス倉本は言う。一つ目は今週から昔のアイアンセットに戻し、そして以前使っていたドライバーを使い始めたこと。慣れ親しんだクラブに戻したことによって、松山らしい春先の時のような調子を取り戻した。二つ目はそれに相乗して、ミスショットを許容範囲のなかで抑えていること。ここ2、3週間前のミスとは違い、最小限に抑えているという。
例えば、この日6番のパー4で残り153ヤードをアイアンで打ち、ベタピンにつけながら手を放しているシーンがある。松山の特徴でもあるミスをすると右手、もしくは左手を放す独特なフィニッシュをしながらも、2、3メートルにつけている場面は好調の裏返しとも言える。これについて松山自身も「自分の感触としてはよくないところが多かった。でもそれは良くなってきたからこその悩みだと思う」とコメント。
また、ゴルフネットワークの解説でおなじみの杉澤伸章プロキャディは「僕らキャディとしては前向きに考えるんですけど、手が離れるということは自分の感性がクラブヘッドに行き届いている証拠でもあるんです。ヘッドがそのまま行ってしまうとボールが左に行っちゃうから、それを嫌がって右手を放す。つまり、クラブが自分の体の一部になっているんですね。感性が鋭くなってきている証明でもあります」と言う。
松山の強さは週末に向けて最終日にスコアを伸ばしてくること。予選ラウンドでは笑顔を見せる場面も多く、本来の調子を取り戻した様にも見える。これでパッティングの自信が戻ってくれば、決勝ラウンドでは今年の春先の様な強い松山を見ることができるのではないだろうか。
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