「いつか自分の番が来る」 初優勝を待ち望むケビン・キズナー
2017年3月7日(火)午後4:47
開幕戦でのエミリアーノ・グリーヨの勝利は、最近よく見られるエキサイティングなプレーオフでの勝利だった。昨シーズンは40%近い17試合でプレーオフに突入。これはPGAツアー史上で2番目に多い数字だった。
昨シーズン、プレーオフで優勝した17人のうち5人がPGAツアーでの初優勝。プレーオフを戦った選手はのべ38人で、そのうち40代の選手はザ ホンダ クラシックを制したパドレイ・ハリントンを含め4人。一方で30歳未満の選手は、ヒュンダイ トーナメント オブ チャンピオンズを優勝したパトリック・リードら6人だった。
昨シーズン、プレーオフで2度以上戦った選手は7人で、バッバ・ワトソンは2度のサドンデスで2勝0敗。トラベラーズ チャンピオンシップと中国で行われたWGC-HSBCチャンピオンズだ。ジョーダン・スピースもプレーオフで2勝を挙げた。スピースは合計でプレーオフに3度出場し、これはケビン・キズナーと並ぶ最多記録。しかし、キズナーは1937年のフォートン・スミスに続く0勝3敗。1敗目は故郷であるサウスカロライナでの大会で、ツアー17勝目決めたジム・フューリックの前に敗れた。
その後も2度のチャンスをものにすることが出来なかったキズナー。大きな大会で優勝できなかったことは痛手でも、彼は優勝を確信している。それは、過去の実績からくる自信だ。ジョージア大学で4度に渡ってオールアメリカンに選ばれ、ナショナルチャンピオンシップを制したキズナーは2006年にプロに転向。身にツアーで複数回優勝した後に参戦したウェブ・ドットコム・ツアーでは2010年に初優勝を成し遂げた。
最終賞金ランキング11位で2011年のPGAツアー出場権を手にしたキズナーだが、その後は期待外れに。2011年と2012年の2年間でトップ10はわずかに1度だけ。48試合中、予選通過は20試合でフェデックスカップ・ポイントランキングは153位で再び戦いの舞台をウェブ・ドットコム・ツアーに移すこととなった。それでも2013年に復活の優勝を果たすと、これをきっかけにツアーカードを取り戻した。
2年間の失敗からボールストライキングを向上させたキズナー。昨シーズンは同スタッツで59位タイとなると、平均ストロークでも28位と改善。トップ10フィニッシュの回数も2014年シーズンの2倍となり、ツアーチャンピオンシップにも初出場。後はツアー初優勝を手にするだけだ。そして、彼は「いつか自分の番が来る」と確信している。
『インサイド・ザ・PGAツアー#43』より
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写真提供:Getty Images