注目選手振り返り ?石川遼? Part1
2016年1月6日(水)午後4:37
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昨季は主戦場の米ツアーで苦戦を強いられながら、土壇場でシード獲得にこぎつけた石川遼。その一方で、帰国参戦した国内ツアーではデビュー当時を彷彿させる「攻め」のゴルフを披露し、出場わずか7試合でメジャー初Vを含む2勝をマーク。米国での活躍に期待の持てる内容で一年を締めくくった。
昨季の米ツアーでは「試練を頂いた」という石川。開幕戦で19位タイに入るなど滑り出しは上々かと思われた。しかし年明け初戦から4戦連続予選落ちを喫すると、以降もなかなか上位争いに加われない。次第に予選通過が目標となり、本来の持ち味である積極さも影を潜めた。
そんな中、5月のザ・プレーヤーズ選手権ではシーズンベストの8位タイに入るも、翌週大会では予選落ちとなるなど好調は続かず。徐々にシード確保に余裕が無くなっていき、結果的に6月の全米オープン(予選落ち)から8連戦を戦うハードスケジュールに。その連戦の中でも思うように順位を上げられたわけではなく、肉体的にも精神的にも辛い期間が続いた。
それでも7連戦目となったクイックン・ローンズ・ナショナル(単独10位)ではようやくシード圏内に浮上。レギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権前に再び圏外に後退したものの、同大会(31位タイ)を終えてフェデックスポイント・ランキング124位に食い込み「まさに滑り込みセーフ」でツアーカードを手中に収めた。プレーオフシリーズでは第2戦を前に姿を消したが、我慢強く戦い続けた一年は米ツアーでの今後に向けて大きな糧となるはずだ。