注目選手振り返り ?インビー・パーク? Part1
2016年1月1日(金)午後6:59
2015年、インビー・パーク(韓)はメジャー2勝を含む年間5勝を挙げ、全英リコー女子オープンでの初戴冠でついにキャリアグランドスラムを達成。年間王者、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)などのタイトルは逃したが、それでもツアー史に残る大活躍の一年だったことは間違いない。
ともに昨季の主役となったリディア・コ(ニュージーランド)とはシーズン序盤からつばぜり合いを繰り広げた。2月にコが1勝目を挙げればパークも翌月に初勝利を収め、シーズン2勝目はコが4月、パークが5月にといった具合で、シーズン前半のうちに世界ランキングNo.1の座もパークからコに、そしてまたパークの手に移っていった。
5月以降はコが3勝目にてこずる間にパークが勝ち星を重ねていく。前回覇者としてKPMG女子PGA選手権に臨んだパークは見事に大会3連覇を果たし、メジャー通算6勝目(ツアー15勝目)でシーズン3勝に一番乗り。迎えた7月の全英リコー女子オープンでは、腰痛を理由にプロアマを棄権するなどコンディションへの不安もある中で生涯グランドスラムの偉業に挑んだ。
結果は最終日3打差からの鮮やかな逆転勝利。メジャー初出場のコ・ジヨン(韓)がトップからずるずる後退するのを尻目に、この日24パットと好調のパッティングで「65」を叩き出し、終わってみれば後続と3打差の快勝だった。満面の笑みでトロフィを手にし、全英制覇がこの年「唯一」の目標だったと話したことからも同大会にかけていた思いの強さがうかがわれる。