五輪軽視? R.マキロイ「ゴルフの最高峰はメジャー」
2016年1月22日(金)午後6:11
昨季は欧州ツアーで年間王者に輝きながらも、肝心のメジャーでは結果を残せなかったローリー・マキロイ(北アイルランド)。メジャー通算4勝で生涯グランドスラムに王手をかける26歳にとっては、リオデジャネイロ五輪の金メダルよりもメジャー大会のトロフィの方がはるかに価値があるようだ。
ロイター通信が伝えたところによると、マキロイは20日、欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフチャンピオンシップを前に受けたインタビューで「ゴルフの最高峰はメジャー。自分の存在は、勝利したメジャーを通じて皆の記憶に残ると思う。だから小さい頃からメジャーで勝つことだけを夢見てきたし、五輪に出ることやメダルを手にすることを夢に見たことはない」と話したという。
2014年には全英オープンゴルフ選手権と全米プロゴルフ選手権の2つのメジャーを制したマキロイだが、昨年は足首負傷により連覇のかかった全英も欠場するなどメジャー無勝利に終わった。そのことも少なからず今回の発言に影響しているかもしれないが、同選手にとってのリオ五輪の優先度がメジャー大会より低いことは間違いなさそうだ。
また、スコットランドの地元紙「THE SCOTSMAN(電子版)」など複数のメディアの報道により、リッキー・ファウラー(米)も五輪に対して同様の発言をしたことが明らかに。同紙によると、五輪の金メダルかメジャートロフィどちらかを選ぶとしたらと問われたファウラーは、ためらうことなく「メジャー」と返答。一方で、米国選抜が連敗を続けているライダーカップでの勝利とメジャーとの比較については「難しい質問」としつつ明確な答えを出さなかった。
ロイター通信によれば、過去に五輪について「第5のメジャーに値する」と語っていたスピースも「もしメジャーで勝っていなかったら、おそらくメジャーを選ぶだろう」と話したとのこと。金メダルとメジャートロフィの価値は同等という姿勢は崩していないようだが、112年ぶりとなる五輪でのゴルフ競技に一抹の不安がよぎる。