服部真夕が、昨年悔しい思いをした大会で2シーズンぶりの優勝を狙う。

　国内女子ツアー今季第13戦、リゾートトラストレディスが兵庫県の関西ゴルフ倶楽部を舞台に30日に開幕。連覇を狙う比嘉真美子を筆頭に、パワフルな選手たちが勢揃いする。そんな中、誰よりも燃えているのが服部だ。

　一昨年は賞金額の高いアース・モンダミンカップでツアー通算4勝目を飾り賞金ランキングも10位と躍進したが、昨季は開幕早々2週連続で予選落ちしてリズムを崩し、とうとう勝ち星のないままシーズンを終えることになってしまった。そんな中、1勝を挙げるチャンスだったのがリゾートトラストレディスだ。最終日に比嘉と激しい優勝争いを繰り広げ、首位の座を奪ってバックナインに入りながら、再逆転されて1打差で惜敗。2位に終わった。同じ岡本綾子門下の“妹弟子”森田理香子が賞金女王になったのと対照的だった。

　気持ちを切り替えて迎えた今季は、ここまで全12試合に出場しトップ10入りが2回。優勝まであと一歩のところまで来ているが、まだ勝てずに苦しんでいる。今大会の第1ラウンドは、現役唯一の永久シード選手、不動裕理と、香妻琴乃の2人と同じ組。自分のリズムでしっかりプレーしてツアー5勝目につなげたい。

　ディフェンディング・チャンピオンとして臨む比嘉は、今季開幕戦でいきなり2位タイと好調なスタートを切ったが、その後は今ひとつ。11試合に出場し、フジサンケイレディスクラシックでもう一度2位タイがあるものの、予選落ちが5回と不安定なシーズンを送っている。それだけに大会連覇で一気に立て直そうとしている。

　また、前週の中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン最終日を2位タイで迎えた堀琴音（結果は8位タイ）、2週前のほけんの窓口レディース最終日を単独首位で迎え、途中までしっかり優勝争いを演じた柏原明日架（結果は6位タイ）も出場。アマチュア旋風はまだまだ続きそうだ。

　そのほか、2週連続Vを目論むアン・ソンジュ（韓）、昨季賞金女王の森田、横峯さくら、佐伯三貴、イ・ボミ（韓）ら実力者もこぞって参戦し、大会を盛り上げる。