18歳のアマチュア・柏原明日架が快調なゴルフで完全優勝に一歩近づいた。

　国内女子ツアーのほけんの窓口レディースは17日、福岡県の福岡カンツリー倶楽部 和白コースを舞台に第2ラウンドの競技を終了。首位タイスタートの柏原が5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークして通算7アンダーとし、イ・ボミ＆全美貞の韓国勢に1打差をつけトーナメントをリードした。

　アマチュア旋風吹き荒れる今シーズンの同ツアー。KKT杯バンテリンレディスオープンで勝みなみ（鹿児島高1年）が史上最年少優勝したことで“後輩に先を越された”柏原だったが、「自分は自分だとずっと思っていた」と気持ちを切り替えて今大会に挑み、前日は自身が課題に挙げるアプローチとパットが冴え好発進。好天に恵まれたこの日も序盤から順調にバーディを重ね、アマチュア選手5人目＆史上4番目の年少優勝に王手をかけた。

　一方、2007年の賞金女王である上田桃子が、5連続バーディを含む9バーディ（3ボギー）の猛攻で柏原にピタリ。初日はやや出遅れていたものの、通算5アンダーまでスコアを伸ばして一気に優勝戦線（単独4位）に浮上し、2011年ミズノクラシック以来となる白星を射程にとらえた。

　とはいえ、今大会はビッグスコアが期待できるだけに最終日は混戦の様相。上田以下、通算3アンダー5位タイに下川めぐみら4人がつけ、ツアー通算22勝の横峯さくらが通算2アンダー9位タイから追走。さらに1打差で日米ツアーのメジャー王者フォン・シャンシャン（中）、馬場ゆかり、原江里菜、服部真夕など14人が続いている。

　果たしてアマチュアの完全優勝はあるのか？　それとも歴代賞金女王の上田、横峯、全らビッグネームが逆転勝ちを収めるのか？　最終日のプレーに注目だ。