ベルギーの新鋭が奪首! S.ガルシア一歩後退
2014年5月17日(土)午前9:21
母国のナショナルオープン制覇に燃えるセルヒオ・ガルシア(スペイン)が強風に手こずる中、ベルギー出身のルーキーが単独トップに躍り出た。
欧州ツアーのオープン・デ・エスパーニャは現地時間16日、スペインのPGA カタルニア・リゾートを舞台に第2ラウンドの競技を終了。7バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフながら2日連続3アンダー69をマークした22歳のトーマス・ピータース(ベルギー)が通算6アンダーでトーナメントをリード。1打差の2位タイにヨースト・ルーテン(オランダ)とエディ・ペパレル(英)の2人が続き、通算4アンダー単独4位にフランセスコ・モリナリ(伊)がつける展開となっている。
単独首位に立ったピータースは昨年、このコースで行われたファイナルクォリファイングトーナメント(ファイナルQT)で20位に入り今季ツアーデビューを飾ったばかり。ここまでは苦戦の連続だったが、アジアシリーズのメイバンク・マレーシアン・オープンで初のベスト10(8位タイ)を果たすなど徐々に調子を上げている。「忍耐強くよく頑張った」と自画自賛する世界ランク690位の伏兵の下克上なるかに注目だ。
一方、初日2位タイの好発進を切ったガルシアは4つのバーディを奪いながら、それを上回る6ボギーを叩いて2オーバー74と崩れ、通算1アンダー10位タイに後退。ツアー最年長V記録保持者のミゲール・A・ヒメネス(スペイン)も1オーバー73とスコアを伸ばせず、通算2アンダーで初日の2位タイから8位タイに順位を下げた。
そのため地元勢最上位はこの日5アンダー67と爆発したアルバロ・キロス(スペイン)で通算3アンダー5位タイ。ここ2シーズン勝利から遠ざかっている飛ばし屋にとっては、2010年以来2度目のナショナルオープン制覇を成し遂げ復活をアピールしたいところだろう。
尚、現在レース・トゥ・ドバイ(賞金ランキング)1位のトーマス・ビヨーン(デンマーク)が通算9オーバー118位タイで予選落ちを喫する番狂わせが起きている。