比嘉真美子が飛躍のきっかけとなった大会で連覇を狙う。

　国内女子ツアー第5戦、ヤマハレディースオープン葛城は3日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部 山名コースを舞台に開幕。満開の桜の下で繰り広げられるシーズン初の4日間72ホールの戦いは距離もたっぷりとあり、風が吹くのが当たり前の難コンディションとあって真の実力が試されることになる。

　昨季も最終日は強風が吹き荒れる大混戦。比嘉、大江香織、テレサ・ルー（台）の3人が通算4アンダーで並んで勝負はプレーオフに突入した。比嘉は最後まで攻めの姿勢を崩さず、サドンデス2ホール目に2メートルのバーディパットを沈めてツアー初優勝を飾っている。その後、リゾートトラストレディスでツアー2勝目を挙げた他、7度のトップ10入りを果たした比嘉は、賞金ランキング8位と大きな成長を見せた。

　今季は地元沖縄が舞台の開幕戦、ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで2位タイに入っているが、その後は2週連続で予選落ち。前週のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIでも23位タイと思うようなプレーとは言い難いが、粘り強いプレーで連覇をものにして今季も活躍したいところだ。

　予選ラウンドでは、前週優勝の“飛ばし屋”渡邉彩香、アマチュア時代から強さを見せているキム・ヒョージュ（韓）と同組でプレーすることが決まった。特に同期（2012年プロテスト合格組）の渡邉との飛ばし合戦は注目だ。

　渡邉をはじめ、昨季賞金女王の森田理香子、O.サタヤ（タイ）、一ノ瀬優希の今季すでに優勝している面々も参戦し、桜満開の中での戦いは最後まで目が離せない。