国内女子ツアーのアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIは30日、宮崎県のUMKカントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日首位の藤田幸希が一時後続に5打差をつけ独走態勢に入ったかと思われたが、最後に笑ったのは成長著しい20歳の渡邉彩香だった。

　この日も前半から好調の藤田は2番、4番でバーディ。6番パー4でダブルボギーを叩いたものの、前半最後の3ホールをすべてバーディで上がる快調なゴルフを見せる。後半も13番でバーディを奪うとこの時点で2位の渡邉に5打差をつけるなど、2011年の富士通レディース以来のツアー通算6勝目は盤石なものかと思われた。

　だが、ここからドラマが動き出す。14番、15番で連続ボギーを叩いた藤田に対し、渡邉が16番バーディで反撃開始。17番でもバーディを沈め、ついに1打差まで迫る。そして迎えた最終18番パー5、2打目をグリーン左のラフまで運んだ渡邉は、オフの間に猛特訓したというアプローチを直接ねじ込み劇的なチップインイーグル。このホールをボギーとした藤田を振り切り、通算13アンダーでツアー初優勝を達成した。

　3年ぶりの優勝を逃した藤田は通算11アンダー単独2位、通算9アンダー単独3位にイ・ボミ（韓）が入った。史上4人目のアマチュア優勝が期待された柏原明日架は北田瑠衣と並ぶ通算8アンダー4位タイ、ディフェンディング・チャンピオンの堀奈津佳は最終日に1つしかスコアを伸ばすことが出来ず、通算5アンダー単独9位に入るのがやっとだった。

　また、2週連続優勝を狙った森田理香子は前日に崩れたバックナインで1つスコアを伸ばし、通算3アンダー15位タイで3日間の競技を終えている。