国内女子ツアーのサイバーエージェント レディスゴルフトーナメントは4日、鶴舞カントリー倶楽部（千葉県）を舞台に最終ラウンドの競技を終了。史上初めてアマチュア選手2人が最終日最終組を回る対決に注目が集まった中、単独4位から出た一ノ瀬優希が最終18番で渾身のイーグルを奪取。スコアを通算9アンダーとして後続をかわし、劇的な逆転勝利を収めた。

　2日目までトップに立っていた17歳の森田遥（高松中央高3年）が2打差の単独2位に入り、18歳の堀琴音は9番でのダブルボギーが響き通算4アンダー4位タイで惜しくも優勝を逃した。また、同じくアマチュアの永井花奈（日出高2年）も通算3アンダー単独6位に入りアマチュア旋風が巻き起こったものの、2週前のKKT杯バンテリンレディスでツアー史上最年少優勝を飾った勝みなみ（鹿児島高1年）に次ぐ快挙はならなかった。

　475ヤードの18番パー5、グリーン手前花道から放った第3打で一ノ瀬が魅せた。ここまで抜群の切れ味を誇ったアプローチが冴え、ピン手前でバウンドした打球がカップに吸い込まれた。前半こそ2バーディ、2ボギーとスコアを伸ばせなかったが、ハーフターン以降は調子を上げ獲るべきホールでスコアを伸ばして3アンダー69をマーク。ドラマティックな展開で3月のヨコハマタイヤゴルフトーナメントに次ぐ今季2勝目を飾り、「プロなので（アマチュアには）負けられなかった」と意地の勝利で優勝賞金1,260万円をつかみ取った。

　その他、元世界ランキング1位の申ジエ（韓）が通算6アンダー単独3位、初日トップの渡邉彩香が通算2アンダーで7位タイ。ディフェンディング・チャンピオンの横峯さくらは「78」と崩れて通算4オーバー36位タイで終戦した。