満開の桜の中、森田理香子が再び女王への道を歩き始めるべく2週連続優勝を狙う。

　国内女子ツアーの今季第4戦 アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIは28日、宮崎県のUMKカントリークラブで開幕。今季すでに優勝している森田、一ノ瀬優希、O.サタヤ（タイ）の3人や、ディフェンディング・チャンピオンの堀奈津佳、地元宮崎出身の元賞金女王・大山志保らが顔を揃える。

　中でも注目はやはり昨季女王の森田だ。開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントでは、首位タイで最終日を迎えながらサタヤに逆転を許し、連覇を果たせなかった。それでも第3戦のＴポイントレディス ゴルフトーナメントで見事にシーズン初優勝。他の追随を許さない圧巻のプレーぶりで女王の貫録を見せつけ、開幕戦の悔しさを晴らした。

　グリーンの硬いコースコンディションを練習ラウンドで見て取るや、すぐにコースマネジメントを変更する柔軟さも強さの秘密。昨季は、最後まで横峯さくらと賞金女王争いを繰り広げた末にタイトルを手にしたが、今年は一気に引き離して2年連続女王の座に上り詰めそうな勢いを見せており今週も目が離せない。

　一方、今大会優勝をきっかけに、昨年大きく羽ばたいた堀は、宮崎入りした空港で花束を贈られ、ディフェンディング・チャンピオンの気分を満喫してコース入りした。「連覇のチャンスがあるのは自分だけ。一生懸命頑張ります」と笑顔でやる気を見せており、こちらも侮れない存在だ。

　また、地元の大山は昨季の最終戦で優勝し復調気配を見せたものの、開幕戦45位タイ、2戦目は不出場、3戦目は27位タイと今一つの出来に表情を曇らせる。オフシーズンにリカバリーショットの練習に専念した結果、昨年好調だったショットとパットの調子が落ちてきたのが響いているのだが、言い訳はしない。「これ以上できないと言えるほど、やれることは毎日やってきた。あとは気持ち次第」と前向きに地元での優勝にターゲットを絞っている。

　第1ラウンドでは、森田が比嘉真美子、藤本麻子とラウンドし、大山は堀、一ノ瀬と同じ組。他に、上田桃子、サタヤ、イ・ボミ（韓）、吉田弓美子、佐伯三貴らも出場し、春爛漫の大会は激戦必至の様相を見せている。