国内女子ツアーの賞金女王争いがクライマックスを迎える。

　最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは28日、宮崎県の宮崎カントリークラブを舞台に開幕。賞金ランキング首位の座を奪還したばかりの森田理香子と、一度は首位に立ちながら森田に再逆転され約280万円差でこれを追う2位の横峯さくらが激突する。

　同大会は予選ラウンドから賞金ランク順のペアリングのため、2人はもちろん同組で対決。2009年大会で優勝し、諸見里しのぶとの約540万円差を逆転して初の女王タイトルを手にした横峯はその再現を狙うが、前週シーズン4勝目を飾って絶好調の森田も負けてはいない。

　2013年度のツアー優勝者と前週までの賞金ランク25名、さらにはワールドランキング上位の国際ツアー登録選手のみが出場資格を持つ今大会の出場選手は28人で予選落ちはない。それだけに森田は仮に単独最下位（賞金42万円）でも横峯が単独9位（同264万円）ならタイトルを獲得できる。一方の横峯は単独8位以上に入るのが最低条件（この場合森田が単独15位以下）となる。

　来季のシード権は前週の大王製紙エリエールレディスオープンでほぼ確定したが、賞金ランク56位ながらロレックスランキング（女子世界ランキング）14位で国際ツアー登録している申ジエ（韓）が出場することで不確定な部分が出てきた。申が今大会で上位フィニッシュを果たし上位50人（永久シードを持つ不動裕理を除くためランク51位まで）に食い込んでくると、現在51位のウェイ・ユンジェ（台／今大会の出場資格はない）がはじき出されることになるため、こちらも最後までしっかりと見届けたい。