有村智恵が米女子ツアーでの経験を生かして、公式戦連覇に挑む。

　国内女子ツアーの今季公式戦第2戦、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯は12日、北海道の恵庭カントリー倶楽部を舞台に開幕する。1968年に第1回大会が開催され、今回で46回目。日本の女子ゴルフのトーナメントでは、最も長い歴史を誇っている。そこにディフェンディング・チャンピオンとして挑むのが、米ツアー1年目の有村だ。

　開幕4日前には2020年東京五輪の開催が決まった。だが、有村が今見据えているのは3年後の2016年リオデジャネイロ五輪だ。ご存じの方も多いと思うが、ゴルフは2016年のリオデジャネイロ五輪から正式種目となることが決定している。有村自身も「3年後のオリンピックに向け、スキがないぐらい全力で走っていきたい」と言い切っており、そのステップのひとつとして今大会制覇に意欲を燃やしているのだ。

　昨季大会では、朴仁妃（韓）、吉田弓美子との激しいデッドヒートの末、初の公式戦タイトルを獲得した。その自信を引っさげて今季から米ツアーに参戦。初優勝こそまだだがトップ10入りは3度を数えるなど、実力は確実に底上げされている。予選ラウンドでは、森田理香子、イ・ボミ（韓）とのペアリングが決まった。今季すでに3勝を上げて賞金ランキング首位を快走する好調の森田とのラウンドは注目だ。

　昨季のリベンジを誓う吉田も、今季はすでに3勝を挙げて一回り大きくなって乗り込んでくる。とくに3勝目となった前週のゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントは、3週連続優勝を狙ったアン・ソンジュ（韓）、佐伯三貴といった実力者との激しい優勝争いの末に手にしたもので吉田本人にとっても自信になったはず。前戦の勢いそのままに公式戦初タイトル獲得となるだろうか。

　今季好調の佐伯、堀奈津佳、比嘉真美子らに加え、昨年賞金女王の全美貞（韓）、不動裕理らの存在もあり、激戦が予想される。