無名の43歳L.ボンド地元Vに意欲 小林最下位で予選敗退
2013年8月31日(土)午前11:44
世界ランク4桁台(1,528位)の伏兵が地元の声援を力に変え単独トップに躍り出た。
欧州ツアー、ISPSハンダ・ウェールズ・オープンは現地時間30日、ウェールズのセルティック・マナー・リゾートを舞台に第2ラウンドの競技を終了。5バーディ、2ボギーの3アンダー68にスコアをまとめたスポット参戦のリアム・ボンド(ウェールズ)が通算5アンダーで初日の9位タイから単独首位に浮上した。
前日トーナメントをリードしていたエスペン・コフスタッド(ノルウェー)はスコアを3つ落とし通算4アンダーでテジャート・ヴァンダーウォルト(南ア)と並ぶ2位タイに後退。通算3アンダー4位タイに次回のライダーカップで主将を務めることが決まっているポール・マクギンリー(アイルランド)、ツアー2勝目が待たれるピーター・ユーライン(米)の他、グレゴリー・ボーディ(仏)、グレーム・ストーム(英)らがつけている。
単独トップに立った地元出身のボンドは欧州ツアーのQスクール(プロテスト)に落ち続け、2011年実に16度目の正直でツアーカードを取得した苦労人。しかしツアーメンバーになれたのは1シーズンだけで以降、ツアーにはほとんど出場機会がなく、これが今季初のメジャーツアー参戦となる。
「出場出来ることが直前になって決まったので、いつものように準備し過ぎて自滅するっていうパターンにならずにすんだ。ゴルフの調子はとても良い。それに今週はコースから10分しか離れていない自宅通勤だから体への負担も少ない」とポジティブなことばかり。まだ試合は半分しか終わっていないが「自分にプレッシャーをかけず自然体で臨みたい」という無名の43歳が台風の目になりそうだ。
一方、日本勢唯一出場の小林正則は初日の『88』に続きこの日もノーバーディの11オーバー82の大叩きで通算28オーバー。棄権や失格などの選手を除く出場150名中最下位で予選落ちを喫している。