国内女子ツアーのニトリレディスゴルフトーナメントは30日、北海道の桂ゴルフ倶楽部を舞台に第1ラウンドの競技を終了。3番でイーグルを奪うなどこの日ノーボギーの6アンダー66をマークした穴井詩が単独首位に立った。

　アウトスタートの穴井は3番パー5でイーグル奪取に成功すると、7番、8番で連続バーディを奪い前半を4アンダーで折り返す。後半は耐え凌ぐ場面も増えたが、それでも2つスコアを伸ばし終わってみれば6アンダー66の好スコアでリーダーボードの最上段を射止めた。穴井は愛知県岡崎市出身の25歳。まだツアー優勝こそないが、昨年の富士通レディースでは単独2位に入るなど近年実力をつけてきている。果たして念願のツアー初優勝となるだろうか。

　また、ディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）も好スタートを切った。インスタートの前半こそ一進一退のゴルフとなったものの、後半の3番、4番で連続バーディを奪って2アンダー70。首位と4打差の6位タイと優勝を射程範囲に捉えている。2010年と2011年に2年連続賞金女王に輝いたアンも今季は苦しんだ。手首の故障や体調不良もあって前半は苦戦していたが、前週のCAT Ladiesでシーズン初V。ようやく本来の調子を取り戻してきている。

　上位陣では、首位と1打差の単独2位に昨年のQTを経て今季日本ツアーに初挑戦しているイ・ジミン（韓）、さらに1打差の単独3位に福田裕子、3アンダー69の4位タイに浅間生江、イ・ボミ（韓）の2人。アンと同じ6位タイには比嘉真美子、藤本麻子、リ・エスド（韓）らがつけた。

　一方で、前週4位タイと連続予選通過が途絶えたことを感じさせないゴルフを披露した横峯さくらは1オーバー73の44位タイとやや出遅れている。