シーサイドコース特有の風に各選手が苦しんでいる。

　国内女子ツアーの今季第2戦 ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップは14日、高知県の土佐カントリークラブを舞台に第1ラウンドの競技を行ったものの、この日は強風が吹き荒れアンダーパーはわずか6人という我慢の展開に。そんなタフなコンディションの中で4バーディ、1ボギーの3アンダー69にスコアをまとめた藤本麻子が、福田真未、宋ボベ（韓）と並んでトーナメントをリードした。

　藤本らと1打差の単独4位にツアー1勝の一ノ瀬優希、さらに1打差の5位タイに葭葉ルミ、井上希の2人。イーブンパー72の7位タイからディフェンディング・チャンピオンの全美貞（韓）、服部真夕、2010、11年賞金女王のアン・ソンジュ（韓）などが追っている。

　前週惜しくも開幕戦連勝を逃し悔しい思いを味わった森田理香子は、風に翻弄されて4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフ。それでもサバイバル合戦の様相を呈した初日のスコアを1オーバー73にまとめ、首位グループと4打差の12位タイとまずまずの位置を確保した。開幕戦では3打差からスタートしたムービングデーに「69」をマークして優勝に王手をかけただけに、残り2日、前週逆転負けを喫した雪辱を誓う女王の巻き返しに期待したい。

　その他、“第二の故郷”高知で初の栄冠を狙う横峯さくらは3オーバー75と乱れ、前週優勝のO.サタヤ（タイ）、吉田弓美子、若林舞衣子らと同じ30位タイ。元ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1の申ジエ（韓）が5オーバー77で61位タイ、今季から国内ツアーに復帰している上田桃子も7オーバー79と本来のゴルフができず、85位タイと大きく出遅れている。