国内女子ツアーのNEC軽井沢72ゴルフトーナメントが16日、長野県の軽井沢72ゴルフ北コースを舞台に開幕する。真夏の避暑地を熱くする戦いで、ディフェンディング・チャンピオンの吉田弓美子が連覇を狙う。

　昨年大会でジャン・ウンビ（韓）とのプレーオフを制してツアー初優勝を飾った吉田。その活躍ぶりと明るい性格で、今季は協会と選手を繋ぐパイプ役であるミーティング委員長に選ばれた。その重責をものともせず、今年6月のニチレイレディスで2勝目をマークすると、先月のサマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメントで3勝目を挙げ、実力十分なところをしっかりと示している。

　現在の賞金ランキングは6位と、1位の森田理香子、2位の堀奈津佳、3位の佐伯三貴らとともにツアーを引っ張っているのは間違いない。思い出の大会で連覇を達成し、さらなる躍進を。いつも笑顔がトレードマークの吉田が、ツアー通算4勝目にターゲットを絞った。

　一方、今季開幕戦から好調を維持してきた森田だが、今月初旬に行われた全英リコー女子オープン3日目に『86』の大叩きを演じ、師匠の岡本綾子がかつて優勝した大会で単独65位と下位に終わった。セントアンドリュース（スコットランド）名物の強風が吹き荒れたとはいえ、あの日の乱調は強烈なカンフル剤となったはず。この経験を糧に挑む森田のプレーも楽しみだ。