国内女子ツアーの今季公式戦初戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップは8日、茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 西コースを舞台に第1ラウンドの競技を終了。全選手が強風に苦しむ中、今季国内初戦に挑んだ宮里藍が3バーディ、4ボギーの1オーバー73と耐え、首位に3打差の14位タイとまずまずのスタートを切った。

5年ぶりの国内ツアーVを狙う藍は、インスタートの前半は16番までに3ボギーを叩くなど強風に苦しんだものの、17番パー5でバーディを奪うと、後半は3番、6番で1つずつスコアを伸ばしてイーブンまで戻すことに成功。最終18番パー4は第3打目がショートしてボギーフィニッシュとなってしまったが、それでも首位と3打差と2009年ＳＡＮＫＹＯレディースオープン以来のツアー15勝目も十分狙える位置につけた。

アンダーパーが5人と全体的に伸び悩んだ初日をリードしたのは、今大会招待選手でロレックスランキング（女子世界ランキング）8位のフォン・シャンシャン（中）。強風と公式戦仕様の難セッティングの中、1ボギー（3バーディ）にまとめて2アンダー70をマーク。2012年ウェグマンズLPGA選手権でメジャーを制した実力を見せつけた。

1打差の2位タイに穴井詩、鬼澤信子ら4人、2打差の6位タイに今季すでに米女子ツアー2勝を挙げているアンナ・ノードクイスト（スウェーデン）、若手の注目株 渡邉彩香、若林舞衣子ら8人がつけた。また、藍とともに米ツアーから帰国中の宮里美香は2オーバー74で回り、堀奈津佳、一ノ瀬優希、藤田光里、イ・ボミ（韓）らと並んで27位タイ。入籍後初優勝を目指す横峯さくらは一時首位に並んだものの、インスタートの16番以降で5つスコアを落として、比嘉真美子、全美貞（韓）と同じ3オーバー75の43位タイで初日の競技を終えた。

一方、藍と同組の2人は昨季賞金女王の森田理香子が7オーバー79の95位タイ、先月ツアー最年少V記録を更新した15歳アマチュアの勝みなみ（鹿児島高1年）は10オーバー82を叩いて120選手中115位タイと大きく出遅れている。

尚、ディフェンディング・チャンピオンの茂木宏美は産休中のため出場していない。