森田理香子と服部真夕の2人がそれぞれの思惑を胸に国内女子ツアー第3戦に臨む。

　1987年米女子ツアー賞金女王の岡本綾子に師事する“チーム岡本”の一員として共に切磋琢磨し、ほとんど毎週練習ラウンドも一緒にしている2人だが、今季は開幕以来明暗が分かれている。

　開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで優勝し、第2戦ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップでも単独3位となった“妹弟子”森田に対して“姉弟子”の服部は2戦続けて予選落ちを喫している。

　それだけに第3戦Tポイントレディス ゴルフトーナメント（22日開幕／鹿児島県、鹿児島高牧カントリークラブ）に向けての2人の思いは全く違う。勢いに乗って今週も優勝争いといきたい森田と、まずは予選通過、そして上位に入って楽になりたい服部。普段は仲の良い2人が優勝争いを繰り広げる姿を見せることこそ、師匠への何よりの恩返しになるに違いない。

　前週優勝した昨季の賞金女王、全美貞（韓）、開幕戦で森田にプレーオフ負けした横峯さくら、現役唯一の永久シード選手、不動裕理、2010、11年の賞金女王アン・ソンジュ（韓）、佐伯三貴らも参戦。また、今大会ではテレビ中継に加え、予選ラウンドの模様をインターネット生中継するという新たな試みも行われる。長時間の本格的なインターネット中継は国内女子ツアーでは初。新たなトーナメント観戦スタイルにも注目が集まっている。