森田理香子が連覇での復調を目論んでいる。

　国内女子ツアー、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントが27日、宮城県の利府ゴルフ倶楽部を舞台に開幕する。ディフェンディング・チャンピオンとして臨む現在賞金ランキング1位の森田は、昨季大会で猛烈なバーディ合戦を制して逆転でツアー2勝目を挙げ、それをきっかけに大きく躍進した。今季は開幕戦を制すると、その勢いのまま4試合連続でトップ5入り。15試合で3勝を挙げてシーズン前半を引っ張った。

　現在も賞金女王に向けて快走しているが、6月のサントリーレディスオープンゴルフトーナメント優勝後はトップ10入りがなく、勢いが止まっているのが現状だ。だが、このまま終わるわけにはいかない。大きく羽ばたくきっかけとなったこの大会でシーズン4勝目を挙げ、次週の大一番、今季公式戦第3戦の日本女子オープンゴルフ選手権競技（10月3?6日／神奈川県、相模原ゴルフクラブ 東コース）に向けて弾みをつけるべく、気合を入れて大会に挑む。

　一方、地元宮城の東北高校3年だった2003年大会でアマチュア優勝を飾り、直後にプロ転向を宣言した宮里藍が、今季初めて国内ツアーに参戦。「（初優勝から）もう10年というのもありますし、色々な経験もしました。最近の10代や若手の選手は距離が出て怖いものがないので、私にとって刺激になります」と余裕の笑みを見せており、こちらとの戦いも楽しみだ。

　初日の組み合わせは、宮里、森田と、米女子ツアーのルーキーであり、宮里と同じ東北高校出身の有村智恵が同じ組。米ツアー組では上田桃子、上原彩子も参戦し、地元大ギャラリーの前で最高の技を披露してくれそうだ。

　また、先週ツアー通算20勝目を飾り勢いに乗る横峯さくらをはじめ、吉田弓美子、堀奈津佳、比嘉真美子ら今季好調の面々も揃って出場。宮里同様、地元ゆかりの佐伯三貴、原江里菜、木戸愛、菊地絵理香、大江香織らも加わり、日本女子オープン前哨戦を盛り上げる。