21日、国内女子ツアーのニチレイレディス（千葉県、袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース）第1ラウンドが行われ、前週のサントリーレディスオープンで1打及ばず優勝を逃した金田久美子が5アンダー67の好スコアでホールアウト。19歳の辻梨恵と並びトップを分け合った。1打差の3位タイに木戸愛と吉田弓美子がつけている。

　前週悔し涙を堪えながら六甲国際ゴルフ倶楽部を後にした金田が、今週再び白星を挙げるチャンスを引き寄せた。この日はスタートホールの1番パー5で幸先よくバーディを奪い波に乗ると、7番からの5ホールで4バーディを叩き出す猛チャージ。12番からはスコアカード通りのプレーを続け、5バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフでトーナメントをリードした。今季はここまで2度2位（タイ）に入ったものの、あと一歩栄冠に手が届いていない。それだけに、初日に飛びした今大会では、2011年のフジサンケイレディスクラシック以来となるツアー2勝目を手中に収めたいところだ。

　一方、今季ここまで過去最速に迫るペースで賞金を稼ぎ出している森田理香子は、序盤からちぐはぐなゴルフに終始。ショットにパットがかみ合わず、3バーディ、5ボギーの2オーバー74でラウンドし、飯島茜、服部真夕らと同じ53位タイと出遅れた。しかし、そこは爆発力に定評がある23歳の若き女王候補。前週も第1ラウンド45位タイからの大捲りで大会を制した再現を、ここでも狙うはずだ。

　なお、横峯さくらが2アンダー70で回り、不動裕理、若林舞衣子、表純子らとともに11位タイに続いた他、賞金ランキング上位につける比嘉真美子、堀奈津佳、笠りつ子がイーブンパー72、25位タイで初日を終えている。