T.ジェイディが単独首位! E.エルス、L.ウーストハウゼンが追走!!
2013年1月11日(金)午前10:21
トンチャイ・ジェイディ(タイ)がメジャー王者たちを尻目に新春早々独走している。
欧州ツアーの2013年初戦で、シーズン3戦目に当たるボルボ・ゴルフ・チャンピオンズは現地時間10日、南アフリカのダーバンCCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。7アンダー65でプレーしたジェイディが単独首位に立った。3打差の2位タイにメジャー4勝のアーニー・エルス(南ア)、2010年全英オープン覇者のルイス・ウーストハウゼン(南ア)が続く展開となっている。
現在欧州ツアーメンバーかつツアー優勝経験者または、過去に欧州ツアーで10勝以上あげている者しか出場できない33人の戦いは、強風と雨が襲いかかる中で行われた。
昨季のISPSハンダ・ウェールズ・オープン優勝者として出場しているジェイディは、出だし9ホールで5つのバーディを奪う最高のスタート。後半も3バーディ、1ボギーにまとめ、7アンダーで単独首位に立った。
南アフリカに初めてやってきたジェイディだが「コースを楽しんだ。色々なことを考えなくてはいけないからね。ドライバーはたった2ホールしか使わなかった。スタートのわずか15分前に3番アイアンをバッグに入れたんだ」と満足の表情で初日を終えた。元タイ王国陸軍隊員の43歳はツアー6勝目、そして南アフリカでの最初の勝利に向かって突き進む。
昨季、逆転で全英オープンを制したエルスは地元で約2年ぶりの勝利を狙うが、ラウンド後のコメントは自分のスコアよりもツアー屈指の飛ばし屋、ニコラス・コルサーツ(ベルギー)のことばかり。特にフォローだった3番で419ヤードを飛ばした話になると興奮しきりだった。「1986年からここでプレーしているけど、あそこまで行ったのは見たことがない」と最後は笑い出してしまう始末。力むどころかすっかりリラックスしての好スタートとなった。
その他の主な選手では、3アンダー69の4位タイにポール・ローリー(スコットランド)、トーマス・ビヨーン(デンマーク)、ジーブ・ミルカ・シン(インド)ら7人がつけ、パドレイ・ハリントン(アイルランド)、フランセスコ・モリナリ(伊)は2アンダー70で11位タイ。
コースは違うが、昨季大会ではプレーオフでエルスと共にブランデン・グレイス(南ア)に敗れたレティーフ・グーセン(南ア)がイーブンパー72で15位タイ。劇的逆転勝利を収めた昨季のライダーカップ欧州チーム主将、ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は2オーバー74で22位タイ、マッテオ・マナセロ(伊)は3オーバー75で25位タイと出遅れている。