賞金レース展望 米ツアーとのバランスがカギ!? J.ローズのプレーに注目!
2013年1月2日(水)午後0:32
ルーク・ドナルド(英)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)と2年続けて欧米同時賞金王が誕生したように、今年も欧州男子ツアーの賞金レースの行方はメジャー大会と世界ゴルフ選手権(WGC)での活躍がカギを握ることになる。
欧州ツアーは10年以上前からアジア、南ア、豪州のツアーと共催する試合が増加。海外に活路を見出しながらツアーを存続させている。そんな事情もあって、米国に移住し、主戦場を米男子ツアーに移す選手が増加。マキロイ、ドナルド、リー・ウェストウッド(英)ら主力選手のほとんどが、今季は軸足を米国に移すことが話題となっている。
言い換えれば、ドナルド、マキロイ、ウエストウッドが米ツアーと平行して賞金レースを引っ張るのは間違いないが、意外にカギを握っているのはジャスティン・ローズ(英)だ。ローズも米フロリダ州に本拠地を置き、欧米両ツアーでプレーしているが、やはり試合数は米ツアーのほうが多い。昨季はWGC-キャデラック選手権で優勝、米男子ツアーのプレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権で2位、欧州ツアー最終戦のDPワールドツアー選手権 ドバイも2位と高額賞金大会で効率よく稼いで、マキロイに続く欧州賞金ランク2位に入っている。
32歳と中堅と呼ばれる年齢になり、メジャーでの優勝はないが、安定した実力は折り紙つきだ。目立ったプレーを続けるベテランや新鋭の中、きっちりと自分の地位を築いてきたローズが、大きく花開くかどうか。こちらに目を向けるのも、通ならではの欧州ツアーの楽しみ方だ。