国内女子ツアーの今季公式戦第2戦、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯は12日、北海道の恵庭カントリー倶楽部を舞台に第1ラウンドの競技を終了。昨季大会のリベンジを狙う吉田弓美子が4アンダー68をマークして、単独首位の酒井美紀と2打差の2位タイ発進を切った。

　この日アウトスタートの吉田は、2番で幸先よくバーディを奪うと、4番、6番で1打ずつスコアを伸ばして3アンダーで前半を折り返す。後半も11番、15番でバーディ奪取に成功。最終18番こそボギーとしたが終わってみれば5バーディ、1ボギーのほぼ完璧なゴルフで2位タイにつけた。昨季は初日単独トップに立ったものの、有村智恵、現世界ランキングNo.1の朴仁妃（韓）との激しいデッドヒートの末、単独3位に終わった吉田。だが、今季は前週のゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントを含む3勝を挙げて一回り大きくなって帰ってきており、今大会でも優勝候補筆頭と言ってもいいだろう。

　一方、4月のKKT杯バンテリンレディスオープン以来となる国内ツアーに挑んだディフェンディング・チャンピオンの有村は立ち上がり苦しんだ。10番からスタートすると出だしの3ホールでまさかの3連続ボギー。その後はパープレーで切り抜けたものの、前半を終えて3オーバーと出遅れる。それでも悪い流れを引きずらないのはさすが。後半は一転攻撃的なゴルフで3バーディを奪い、イーブンパー72の25位タイで初日を終えた。有村は今大会出場のために米女子ツアーのメジャー大会エビアン選手権を見送っており、米ツアー参戦のきっかけとなった大会に対する思い入れは強い。このままでは終わらないだろう。

　その他上位陣では、吉田と並ぶ2位タイにこの日ノーボギーのイ・ボミ（韓）、一ノ瀬優希、3アンダー69の5位タイに比嘉真美子、堀奈津佳、永井奈都、原江里菜ら。2アンダー70の11位タイには横峯さくら、全美貞（韓）、リ・エスド（韓）らがつけている。賞金ランキング首位を快走する森田理香子は1アンダー71の16位タイと静かなスタートとなった。アン・ソンジュ（韓）、笠りつ子は有村と並ぶ25位タイ。

　また、前週吉田と4ホールにわたるプレーオフを戦った佐伯三貴は、この日5ボギーを叩いて2オーバー74の61位タイと出遅れている。