G.マクドウェル快勝! 昨年2位の雪辱果たす
2013年5月20日(月)午前11:07
2010年の全米オープンチャンピオン、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)が昨年2位の雪辱を果たし逆転Vを達成した。
ブルガリアで初めて行われた欧州ツアー、ボルボ世界マッチプレー選手権(スラシアンクリフスG&ビーチリゾート)は現地時間19日、準決勝と決勝を行い、決勝マッチでアジアのベテラン、トンチャイ・ジェイディ(タイ)を下したマクドウェルが優勝を飾った。
準決勝でブランデン・グレイス(南ア)を3アンド2で撃破したマクドウェルの決勝戦の相手は、トーマス・エイケン(南ア)を破って勝ち上がってきたジェイディ。序盤の4ホールでジェイディに2アップを許し、ハーフ終了時点でも1ダウンを喫したマクドウェル。一時は昨季大会の決勝戦でニコラス・コルサーツ(ベルギー)に敗れたのと同じような展開になるかと思われた。
しかし後半に入り12番でバーディを奪ったマクドウェルがオールスクエアに持ち込むと、14番でジェイディがティーショットをブッシュに打ち込み、決勝マッチで初めてマクドウェルが1アップのリードを奪う。さらに15番でも1.5メートルのバーディパットを決めて2アップとすると、残りホールでしっかりパーをセーブし、1ホールを残して2アップ(2アンド1)でツアー5勝の実績を持つジェイディを下し栄冠に輝いた。
「セベ、エルス、ファルド、ノーマンなどなど… 多くのレジェンドがトロフィに名を刻んだ由緒ある大会に勝つことが出来て本当に嬉しい。自分にとっては大きな価値のある特別な勝利」と昨年2位の雪辱を果たしたマクドウェルは興奮を隠せない。「初のブルガリア開催ということで、各方面でいろいろな苦労があったと思うけれど、本当に素晴らしい4日間だった」と感慨深げにトロフィを掲げた。
黒海を見下ろす景勝地に造られたコースは、かつてマクドウェルがメジャータイトル(全米オープン)を初制覇したアメリカ西海岸の名門、ペブルビーチGLを彷彿とさせる。海風が吹くコースを得意とするマクドウェルにとっては勝つべくして勝ったビッグタイトルだったのかもしれない。