東浩子がプロテストトップ合格の実力を発揮し、ただ一人、アンダーパーで回って見せた。

　今年のプロテストに合格した同期の戦い、LPGA新人戦加賀電子カップ第1ラウンドが6日、千葉県のグレートアイランド倶楽部を舞台に行われ、23人の新人プロが激突。強風が吹き荒れる難しいコンディションに他の選手たちが悪戦苦闘する中、東が4バーディ、3ボギーの1アンダー71でプレーして、単独2位の林綾香に2打差をつけ単独首位に立った。

　プロテストトップ合格の資格で今シーズン後半の国内女子ツアーに参戦した東。シード権こそ取れなかったが、先日行われたクォリファイング・トーナメントファイナルステージでも5位と新人最上位に入るなど安定した実力を見せていた東は落ち着いたプレーで大会を引っ張っている。「焦らず、チャンスが来たら狙う」という冷静な作戦が功を奏しての首位発進。「優勝を狙える位置にいるので、明日も狙って行きたいと思います」と胸を張った。

　対照的に日本女子アマチュアゴルフ選手権2連覇の実力者で、トップ合格最有力と言われながら8位タイに終わり悔し涙を流した比嘉真美子は必勝体制で臨んだが、風に翻弄された。「（風が）難しいという域を超えてわけがわからなかったです。（今日の出来は）30点くらい」と首をかしげた。だが、2日間36ホールの短期決戦だけに、のんびりしているわけにはいかない。「明日は自分で納得のいくプレーができればいいです」と最終日の巻き返しを誓った。

　尚、プロテストを12位タイでパスした米澤有は背中痛のため今大会を欠場している。