実力者、比嘉真美子が同期のメンバー相手に必勝体制で臨む。

　今季のツアー競技は全日程を終了した国内女子ツアーだが、ルーキーたちにとってはあと一つ戦いが残っている。今年のプロテストに合格した24人がしのぎを削るLPGA新人戦加賀電子カップが6日、7日の2日間にわたり伊藤園レディスゴルフトーナメントの舞台でもある千葉県のグレートアイランド倶楽部で開催される。

　注目はプロテストでトップ合格確実と言われながらこれを逃し、合格にもかかわらず悔し涙を流した比嘉の戦いぶりだ。

　トップ合格なら8月のｍｅｉｊｉ カップ以降13試合の出場権を獲得できるはずだったがこれを逃し悔し涙を流した比嘉。今季は推薦で5試合に出場したがトップ10入りは富士通レディースの3位タイのみとツアーの厳しさを味わった。だが下部ツアーであるステップアップツアーでは9月のごうぎんDuoカード・レディーストーナメントで優勝。実力のあるところを示しているだけにここで負けるわけにはいかない。

　本命・比嘉の不調をヨソにプロテストトップ合格を果たした東浩子や2位合格の池田智廣、すでにツアーでプレー経験を積んでいる山村彩恵、福島県いわき市の出身で東日本大震災を乗り越えて合格を果たした岸部桃子ら、ライバルたちもターゲットを絞って臨む今大会。一生に一度の同期決戦だけに戦いは熾烈なものになりそうだ。

　歴代優勝者には、不動裕理、李知姫、馬場ゆかり、横峯さくら、上田桃子、森田理香子、藤本麻子ら、現在ツアーを引っ張っている選手たちの名前があることも、ルーキーたちには励みになるはずだ。尚、優勝者には2013年度のツアー開幕戦の出場資格が与えられる。