賞金女王タイトル獲得に向けて快走する森田理香子が、師匠の岡本綾子の前で初の優勝を目論んでいる。

　国内女子ツアーのニチレイレディス（21?23日／千葉県、袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース）のテレビ解説は、1987年米女子ツアー賞金女王の岡本綾子。森田は、岡本が抱える5人の弟子の一人であり、最年少の妹弟子だ。師匠の岡本は、月1回程度の頻度でトーナメント会場を訪れ、弟子たちの練習ラウンドや打ち込みを見守るが、試合が始まる頃にはコースを離れているのが通常。だが、中継ブースに座る年間数試合については、もちろん最終日まで会場にいる。“その目の前で勝ちたい”というのは弟子たちすべての願いであり、中でも森田は度々それを口に出してきた。

　今季は、開幕戦優勝の後、絶好調をキープしてすでに3勝。4日間72ホールと実力を試される前週のサントリーレディスオープンゴルフトーナメントでも激戦を制し、勝負どころでの強さを見せた。それだけに、一際気合の入る今週の課題は“それを空回りさせないこと”。姉弟子の表純子、青山加織、服部真夕、若林舞衣子も同じ気持ちでいるだけに同門対決になる可能性も高く、目が離せない。