R.マキロイ奇跡の5連続バーディで劇的V!
2012年11月26日(月)午前11:11
世界ランク1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)が怒濤のバーディラッシュで劇的V。好調だったシーズンを最高の形で締めくくった。
賞金ランキングトップ60のみに出場が許された欧州ツアー今季最終戦、DPワールドツアー選手権 ドバイは現地時間25日、UAEのフメイラー・ゴルフ・エステイツを舞台に最終ラウンドの競技を終了。世界ランク1位&2位の一騎打ちになるかと思われた最終日だが、首位タイからスタートしたマキロイとルーク・ドナルド(英)をジャスティン・ローズ(英)がコースレコードの猛チャージで脅かし予断を許さない展開へ。しかし最後は上がり5ホールで連続バーディを奪ったマキロイが通算23アンダーとし逃げ切ってビッグタイトルを獲得、有終の美を飾った。
前半、優勝争いの緊張からかバーディとボギーが交互に出て足踏み状態だったマキロイとドナルド。その間隙を縫って猛烈な追い上げを見せたのがローズだった。この日ローズが奪ったバーディは8個。さらに14番パー5でイーグルを追加し、2日目にセルヒオ・ガルシア(スペイン)がマークしたコースレコードを2打更新する10アンダー62の猛攻で一時単独トップに躍り出た。
しかし追う立場となったマキロイは強かった。14番パー5で3打目をオーケーの距離に寄せてバーディ。続く15番で1メートル、16番で6メートル、17番で2メートル弱のパットを次々と沈めて怒濤の4連続バーディ奪取に成功。最終18番パー5でも楽々バーディを奪いローズに2打差をつけ逃げ切って今季世界で5つ目の勝利をもぎ取った。
すでに欧米両ツアーでの賞金王を確定させていたマキロイだが、今シーズンの欧州ツアー獲得賞金はツアー新記録となる約550万ユーロ(約5億8,700万円)強。米ツアー獲得賞金約850万ドル(約7億円)と併せ、23歳にして欧米両ツアーの賞金だけで12億円以上を稼ぎ出したことになり、まさに名実ともに“タイガー超え”をアピールした格好だ。
結局ドナルドはこの日1アンダー71の平凡なスコアで通算18アンダーに終わり、チャール・シュワーツェル(南ア)と3位タイに甘んじ、日本ツアーのダンロップフェニックストーナメントに続く2週連続優勝はならなかった。
その他上位陣は、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)が通算17アンダー単独5位。ルーキーイヤーに4勝を挙げたブランデン・グレイス(南ア)が通算16アンダー単独6位に食い込んだ。