L.ドナルド、欧州ツアーの賞金レースにもの申す
2012年11月24日(土)午前9:58
現地時間23日、欧州ツアーのシーズン最終戦、DPワールドツアー選手権 ドバイ(UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ)は第2ラウンドを終え、世界ランク1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)と同ランク2位のルーク・ドナルド(英)が首位に並びギャラリーを湧かせているが、優勝争いの渦中にいるドナルドがツアーをさらに盛り上げるための提案を口にした。
昨年、史上初の欧米ダブル賞金王に輝いたドナルド。その跡を引き継ぐように今季はマキロイが最終戦を待たずに欧米ダブル賞金王のタイトルを獲得した。ヨーロッパ勢の勢いを世界に見せつけた格好だが、ドナルドは欧州ツアー現行の“レース・トゥ・ドバイ”のシステムは盛り上がりに欠けると指摘する。
「最終戦まで誰が賞金王になるかわからない展開にするためには、プレーオフシリーズなどを設ける工夫が必要だと思う」とドナルド。ドナルドがこう指摘するのは最終戦の2週間前にすでにマキロイの賞金王が決まってしまい、残りは消化試合のようになってしまったことに対する反省の意味もこめている。
米ツアーでは2007年にフェデックスカップのプレーオフシステムが採用されるようになり、プレーオフ4試合で年間王者候補が目まぐるしく変わり、最終戦のザ・ツアー選手権に突入する直前のポイントランク5位までの選手に自力での年間王者のチャンスがある。最後の最後まで展開がわからないから面白いわけだが、プレーオフシリーズの導入は米ツアーがシーズンを通してファンに注目してもらうために知恵を絞った結果の工夫だった。
今やアメリカ勢を凌ぐ勢いのあるヨーロッパ勢が、自分たちのツアー人気を守るには、ドナルドが言うように何らかの対策が必要なのかもしれない。